『女神記 (新・世界の神話)』 桐野夏生
今回の桐野先生、神話の世界のお話です。イザナギとイザナミは力を合わせて日本の国を作った仲の良いカップルだったのに、イザナミが先立った後の、イザナキの態度が気に入らないとイザナミが怒り、「毎日千人を縊り殺す」と宣言してしまったことから、この2人の対立が始まりました。
黄泉の国の女王となったイザナミと、永遠の命を持つイザナキのそれぞれの主張は、神様というより、普通の人間みたいな憎悪を生み出してしまいます。
この世には必ず裏と表があります。陰と陽、善と悪、昼と夜、男と女、生と死、2人は正反対の世界で暮らしています。
先に死んじゃった私は黄泉の国でさびしい暮らしをしてるのに、生きてるあなたはいいわよねぇ~、色んな女と付き合って、子供作って、そんなの許せないわよ!
思いっきり人間っぽいところが、桐野さんらしさかな?普段の桐野さんよりは毒気が少ないけど、やっぱり女は怖いってことでしょうか。
表紙の加山又造の絵はきれいなんだけど、電車で読むにはちょっとねぇなので、カバーをかけて持ち歩いていました。(^^ゞ
1039冊目(今年74冊目))☆☆☆☆
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