『廃墟建築士』 三崎 亜記
七階闘争
なぜか最近発生した事件は七階で発生することが多く、七階を撤去しようという決議が市議会で出された。
廃墟建築士
私が廃墟に魅せられ、廃墟建築士としての道を歩むことになった。しかし、当時の我が国は廃墟三流国であった。
図書館
図書館の夜間開館を実施するために、私はこの町へやって来た。
蔵守
蔵と蔵守と一羽のミサゴ、私たちは静かに暮らしていました。このまま何もなく日々が過ぎていくことだけを望んでいました。
どの物語も主人公は建物です。物言わぬはずの建物が意思を持ち、文化をにない、事件を起こします。不条理と言ってしまえばそれまでですが、わたしにはそう思えないのです。
人間が作ったものだからといって、それがずっと大人しくしているとは言いきれません。久し振りに訪ねた小学校の建物を見て懐かしさに心が揺れることもあります。警察の建物を見てドキッとする人もいるだろうし、見知らぬ町の路地にデジャブを感じることもあります。
それは建物や道路や壁が何かをわたし達に伝えようとしているからなのかもしれません。
どの物語も不思議でステキでした。中でも一番惹かれたのは「図書館」です。「夜の図書館」をわたしも見てみたいです! (^o^)/
三崎亜記さんの公式HP
1059冊目(今年94冊目)☆☆☆☆☆☆(絶対オススメ!)
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粋な提案
活字の砂漠で溺れたい
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» 「廃墟建築士」 三崎 亜記 [日々の書付]
むかし建築事務所でアルバイトをしていたせいか、
今でも図面や建築物を見るのが好きです。
だから、まず方眼紙とイラストの装丁に魅かれてしまいました。
「廃墟建築士」は建物をテーマに書かれた短編集で、虚構と現実が入り混じった、なんとも不思議な作品です。
「廃墟建築士」は文字通り廃墟を設計する建築士で、
この世界では廃墟は純粋な建築物として必要とされ、
現実世界でいうところの美術館や博物館、
公園のような位置づけで設置が義務付けられている。
そんな廃墟に見せられ、廃墟を作り続けたあ... [続きを読む]
» 廃墟建築士/三崎亜記 [ディックの本棚]
廃墟建築士
「七階闘争」「廃墟建築士」「図書館」「蔵守」と四つの短編が並んでいる。
私(森崎)が住んでいる市では、放火、自殺、いじめなどの事故が、なぜかマンションなどの建物の七階で続いていた。市議会で議員からの突き上げがあって、市長はあらゆる建物から七....... [続きを読む]
Rokoさんへ
図書館へ行くたびに閉架書庫に目が行ってしまいます。暴れだしたらどうしようって。(^^;)
私の田舎の図書館は吹き抜けになっているので
ここで本が飛びまわったら圧巻だろうなと創造しながら読んでいました。
投稿: 日月 | 2009年8月26日 (水) 13:22
日月さん☆こんばんは
飛び回る本 見てみたいですよねぇ!
それに、壮大な廃墟というのも魅力的です。
投稿: Roko(日月さん) | 2009年8月26日 (水) 22:43
ふうん、この人、相変わらず変わってますねぇ。
でも、そういうの好きだからなあ。
さっそく予約しましょう。
投稿: ディック | 2009年9月 6日 (日) 21:19
ディックさん☆こんばんは
不思議だけど引き込まれてしまう世界観なんです!
ぜひぜひ、感想を教えてくださいね。
投稿: Roko(ディックさんへ) | 2009年9月 6日 (日) 23:18
Rokoさん こんばんは
ファンタジックな世界観の中で、恋愛感情の機微だけは、妙にリアルな気がします 笑
投稿: yori | 2009年12月16日 (水) 23:01
yoriさん☆こんばんは
三崎さんが描く世界はどれも風変わりなんだけど、行ってみたいと思う場所ばかりです。
そういう気持ちと恋愛感情って似てるのかも?
投稿: Roko(yoriさんへ) | 2009年12月16日 (水) 23:38
図書館で借りて読みました。ここへコメントしたこと自体を忘れておりました(笑) ごめんなさい。
>どの物語も主人公は建物です。物言わぬはずの建物が意思を持ち、文化をにない、事件を起こします。
あれまあ、そういうことをまったく意識しないで読んでいました。そうか、そういう共通項があったのか!
不条理な話でも、語りがうまければ平気で受け入れて読んでしまいますので、ぼくは三崎亜記さんの小説大歓迎で楽しませてもらっています。
投稿: ディック | 2009年12月27日 (日) 17:35
ディックさん☆こんばんは
いかに上手く騙せるかって所が小説の技なんだと思うんです。
そんな世界に漂いながら過ごす時間は至福の時間ですね。
投稿: Roko(ディックさんへ) | 2009年12月27日 (日) 17:44