『マイ・ブルー・ヘブン 東京バンドワゴン4』 小路幸也
いつもは語りでしか登場しないサチさんが、どうして堀田家へやって来たのか?というお話ですが、意外にもミステリーなんです!
戦後間もなく、日本がまだどうなっていくのか分からない時代でも、堀田家の皆さんは全然変わらないんですね。これまでのシリーズではおじいさんとして登場していた勘一さんが、今回は大学生(学校へは余り行ってないみたいだけど)で、大活躍ですよ!
バンドワゴンという古書店の秘密や、登場人物の意外な面がたくさん出てきて、なるほどねぇとうなづくことばかり。(*^_^*) 最後にちょっとだけ我南人さんも登場しますよ~!
戦後すぐの日本は、戦争が終わったというホッとした気持ちと、今まで信じ込まされてきたものは何だったんだろうという疑問が混ざった時代です。国の配給だけじゃ食べていけないからヤミで色々な物が取引さrていた様子は、この物語の中にも出てきます。
世の中がすさんでいようと、物がなかろうと、みんな力強く生きていた時代なんですね。今は逆にものがあり過ぎて、世の中がおかしくなっているのかもしれません。それを明るい方向へ持っていけるのは、みんなが明るい気持ち、優しい気持ちをもつことなんだと思います。
みんなで仲良くしていこう、優しい心を持とうとすることが大事なんだって、堀田家の人たちからまた教えてもらえました。
1060冊目(今年95冊目)☆☆☆☆☆
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マイ・ブルー・ヘブン 東京バンドワゴン (東京バンドワゴン)著者:小路 幸也販売元:集英社発売日:2009-04-24おすすめ度:クチコミを見る
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Rokoさん 今晩は
このシリーズは大好きです。安心して読める、大いなるマンネリズムは大拍手ものですね!!!
投稿: yori | 2009年9月26日 (土) 01:37
yoriさん☆おはようございます
そうそう、この安心感がいいんですよねぇ!
次作も楽しみです(*^_^*)
投稿: Roko(yoriさんへ) | 2009年9月26日 (土) 10:13
堀田家のみなさん、いいところの出だったんですね。
みんなやさしくて、最近忘れていたものが思い出されました。
ますます堀田家が好きになりました。
投稿: じゅずじ | 2010年1月 6日 (水) 09:38
じゅずじさん☆こんばんは
堀田家の秘密が色々分かりましたね!
いつも心優しく暖かい堀田家はこうやって出来上がってきたんですね。
投稿: Roko(じゅずじさんへ) | 2010年1月 6日 (水) 22:53
こんばんは^^
ミステリでしたね~
サチと勘一の馴れ初めが分かってよかったです。
なんてドラマチック!
次回作を読むのがさらに楽しみになりました。
投稿: 苗坊 | 2010年10月22日 (金) 00:17
苗坊さん☆おはようございます
スゴイなれそめですよね!
どんな時代でも堀田家は優しさにあふれてたんですねぇ!
投稿: Roko(苗坊さんへ) | 2010年10月22日 (金) 08:21