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『謎の1セント硬貨 真実は細部に宿る in USA』 向井万起男

 (著者の紹介として)どんな仕事をしてらっしゃいますか?という質問に、「職業は医師ですが、医者というよりはテロリストに見えると言われます。」と答えてしまう万起男さん。相手にも大ウケだったらしくて、そのまま紹介文になったそうです。

 宇宙飛行士の千秋さんからの国際電話で「面白いもの見つけたんだけど」と言われてツボにはまると、すぐにインターネットで検索開始!疑問があれば、それに関するHPや役所にメールして質問。渡米した時に千秋さんと一緒にそこへ行ってみる。おみごとです!

 相手の気に障らないように適当にリップサービスを入れた文章を英語で書くってなかなか大変だと思うんですけど、知りたいという気持ちの強さがあるからできるんでしょうね。

 それにしても、アメリカには不思議なことがいっぱいあります。たとえば「固定されたシャワーヘッド」なんて、言われてみれば確かにそうだわ。

 日本ではシャワーヘッドは壁のフックにかかっていて、外して使うことができるものがほとんどですよね。でもアメリカでそういうものが設置されているのは、よっぽどの高級ホテルか、身障者用なんですって!

 わたしの経験だと、カナダとイギリスとイタリアでもそうでした!これまで深く考えたことがなかったんですけど、シャワーヘッドを外して使いたがるのは日本人だけなのかもしれません。

 それと、プールの更衣室にあるドライヤーも固定だったことを思い出しました。トイレで手を乾かす時に使う箱形のドライヤーがあるじゃないですか。あれの大きいのが壁の高い所についているんですよ。

 アメリカのYMCAで始めて見たときには、何でこの形なのって思いましたけど。両手が使えるから便利ってことかなぁ?って勝手に思ってましたけど、これも日本では見たことがないですね。

 アメリカではサマータイム制を使うことになってますが、アリゾナ州だけはサマータイムを使っていないというのにもビックリですね。すべての規則は州単位なので、州でこういうことを決めてしまっていいというのですが、それで混乱しないんだろうか?というところが不思議です。

 更に不思議なのがアリゾナ州に住んでいても、ナバホ・インディアンの人たちだけはサマータイムを使ってるんですって!ううむ、複雑~!

 この本は、「第25回  講談社エッセイ賞」を受賞されたのだそうです。人種問題や強制収容所などの真剣な話から、スーパーの特売の値段の話まで、色んなものに興味を持つということの楽しさがギュギュッと詰まっていて、本当に面白かったです。

 それにしても、チアキちゃん、マキオちゃんと呼び合っているお2人は微笑ましいです!一緒にいる時間が短いだけで、心はいつも一緒なんですね~!

1070冊目(今年105冊目)☆☆☆☆☆☆(絶対オススメ!)

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コメント

面白そうな本ですね!
今度読む本リストに加えておきます!
ご紹介ありがとうございました。

牛くんの母さん☆こんにちは
マキオちゃんの好奇心が素晴らしくて、かなり笑えましたよ。
マジメさと笑いがたくさん詰まっているので、絶対にオススメで~す!

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