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『ドラゴン・ティアーズ 龍涙 池袋ウエストゲートパーク Ⅸ 9』 石田衣良

キャッチャー・オン・ザ・目白通り
 お姉キャラのエスティシャンの本当の姿は、悪徳キャッチセールスの元締めだった。

家なき者のパレード
 ホームレス社会も生存競争が厳しくなり、ほんのわずかな取り分をめぐって争うことになっていた。

出会い系のサンタクロース
 風営法の外側で営業しているように見せかけている「出会い部屋」で働く女性を助けてほしいと、やって来たのは彼女いない歴28年のヒデトくん。

ドラゴン・ティアーズ 龍涙
 中国から研修生としてやって来て、実際には工場で低賃金で働く女性が逃亡した。その彼女を探しているというリンという男がマコトの所へやって来た。

 マンネリと言われようが、やっぱりこのシリーズは読んでしまうんですよね。マコトの所に持ち込まれるトラブルは、どれも今の日本で起きている事実なんです。ホームレスも外国人労働者も、わたしには関係ないとは言えない状態です。

 労働基準法を無視した労働を外国人になら許してしまうシステム。町をきれいにするというキレイ事でホームレスを一掃しようとしているシステム。TVで有名になったという知名度だけでお金を集めようとするシステム。どれも間違っているのに、どれも無くなりません。

 どんなにひどい労働条件であろうと、自国へお金を持って帰るためや送金するために頑張って働いている人たちと、せっかく豊かな国に生まれたのに働く意欲を無くしている人たちの、どちらが幸せなんだろう?なんて考えさせられてしまいました。

1071冊目(今年106冊目)

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日本の作家 あ行」カテゴリの記事

コメント

こんにちは!

タカシのキャッチも面白そうだけど、やっぱりマコトのかあちゃんはすごいね!
あの気風の良さには脱帽です(^^ゞ

じゅずじさん☆こんにちは
Gボーイズに超人気のマコトのかあちゃん、カッコいいですよね!
マコトの生き方の基本は、ここにあるんだろうなぁ!

Rokoさん、こんにちわ。
マンネリでも、おきまりの展開でも
このシリーズは、やっぱり読まずにはいられません。
こうして読んでみると、今の日本って変なことばかりだなぁって、いまさらながら気づかされます。
マコトくんへの依頼がなくなることは、当分なさそうですね。

juneさん☆こんにちは
ホントに日本はどうなっちゃうんだろうなぁ?ってことばかり起きてます。
マコトくんやマコトの母さんのような人がいてくれたらなぁって思うことが多いですねぇ。

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