『クラウドソーシング』 バリー・リバート ジョン・スペクター
Barry Libert Jon Spector
英治出版
クラウドソーシング(crowdsourcing)
インターネット等を通じ、社外の不特定多数の人々に対してアウトソーシングを行うこと。知的生産力やコンテンツなどを、多数の人々から調達・集約し、事業成果を得ることを目的にしている。
何か新しいことをしようとすると疑問が湧いてきます。でも、それを誰に相談すればいいのかすら分からないことがあります。
たとえばパソコンの具合が悪くなったとして、家族や友達に詳しい人がいたら質問できるけど、そういう人もいないし、サポートセンターに電話をしてもちっともかからないし、かかったとしても何を言っているのか分からないし、なんてことがあります。
じゃぁ、誰に相談すれば分かりやすく教えてくれるの?という欲求は、個人にも企業にもあるはずです。とはいえ、それをどうやって探せばいいのかが難しかったのです。
そういう漠然とした質問や相談に答えてくれる人を見つけるのに、インターネットは本当に威力があるんです。それに、それまで持っていた固定観念を崩してくれる発見があるというのも素晴らしい点です。
特定の技術の専門家ばかり探していたけど、実は素人の素朴な指摘で問題が解決してしまうことだってあるのだし。全く関係ないと思っていた分野とのコラボによって、新しいモノが生まれることだってあります。
三色ボールペンなんて昔からあったけど、こういう風に使うと便利ですよという本が出てからかなり売れるようになったというし、マスキングテープだって昔はペンキ屋さんしか使ってなかったのに、今じゃオシャレなアイテムですよね。
物を作る人、使い方を考える人、売り方を考える人、そのストーリーを考える人、それぞれの得意分野を持ち寄ることによって、新しいものがどんどん創られていくんですね。
1073冊目(今年108冊目)
« 『シンプル族の反乱』 三浦展 | トップページ | 『ビートルズを知らない子どもたちへ』 きたやまおさむ »
「Life Hacks・Web」カテゴリの記事
- 『その情報はどこから?』 猪谷千香 281(2023.10.09)
- 『書く瞑想』 古川武士 210(2023.07.29)
- 『ソーシャルデザイン』 グリーンズ(2012.11.27)
- 『フリーカルチャーをつくるためのガイドブック』 ドミニク・チェン(2012.07.22)
- 『レバレッジ時間術』 本田 直之(2012.06.03)
コメント