『3時間で「専門家」になる私の方法』 佐々木俊尚
私の経験でいえば、検索エンジンをゴク普通に使いこなせる人であれば、おおむね3時間もあれば、インターネット上に存在しているさまざまな情報を収集し、その分野に関して専門家に近い認識を得られるようになります。(まえがきより)
かつて情報を調べるのは本当に大変でした。図書館へ行ったり、専門家に取材したり、現場へ行ったり、そもそもどこに情報があるかを知ることすらも困難でした。だからこそその道の専門家というのが細分化されたのです。
でも今は、インターネットの検索によって、一部を除いて、ありとあらゆるものを調べることができます。
たとえばGoogle Earth で航空写真を見ることができますが、あれで見てみると駐車場に停まっている車まで特定できてしまいます。2チャンネルの記事を覗くと、内部の人しか知るはずのない情報まで書いてあることがあります。それほどにネット上での検索は、世の中の隅々までを見渡すことができてしまうのです。
これまでわたしたちは、情報というのは与えられるものだと信じ込まされていたのではないでしょうか?
新聞やTVなどのマスコミで大きく取り扱われることだけで世の中が回っているわけじゃありません。
スポーツでいえば野球、相撲、マラソン、バレーボールなどならTVの地上波で中継もするし、新聞のスポーツ欄でも大きく扱われます。フィギュアスケートや陸上の放映は少しずつ増えてきましたが、あんなにチーム数が増えたJリーグなのに地上波ではほとんど放映されません。バスケットボールなんて世界選手権が日本で行われたって大した話題になりませんでした。
他にもニュースはあるだろうに、麻薬不法所持したタレントを必死に追っかけてるのは何故?、原価の安いバラエティばかり制作してるのは何故?試合の途中で中継を切ってしまうのは何故?景気が悪いといってるのは誰?
与えられるものを鵜呑みにしてたら、そりゃ学力低下しちゃいますよ(-_-;) 疑問を持たなきゃ!自分で探さなくちゃ!自分で見つけなくちゃ!
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