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『スクール・デイズ』 ロバート・B.パーカー

スクール・デイズ (ハヤカワ・ノヴェルズ)
ロバート・B. パーカー
早川書房

 「裁判がどう進むにしろ、いずれ重罪の有罪判決を受ける。そんな彼にどのくらい希望が残されている?」  

「わずかな希望のないよりはましよ」スーザンが言った。
 「ハーバードで学んだのか?」私は言った。
 「いいえ」スーザンは言った。「あなたから学んだの」(本文より)

 今回はスーザンもホークもいない状況で、スペンサーは単身(時々スーザンの愛犬パールは登場するけど)事件に立ち向かっています。

 今回の依頼人は容疑者の祖母。自分の孫がハイスクールで銃を乱射して教師や生徒を射殺し、人質を取って立てこもった罪で逮捕されたのだが、彼は無実だと信じている彼女は、孫の無実を証明してくれとスペンサーに依頼したのです。

 いくら調べても、これといった情報が見つかりません。それに警察も、弁護士も、両親も、誰もが彼の有罪を疑っていないのです。

 スペンサーの才能の一つは、本人も言っているように「忍耐力」です。可能性のある場所はすべてほじくり返していきます。当然それを気に入らない人もいるわけですが、ことごとく撥ね退けていくスペンサーは相変わらず!

 マッチョでタフなスペンサーだけど、遠くにいるスーザンと電話をしながら「しくしく」なんて言うあたり、ますますいい男になってるなぁ~!って思いました。素直な男は魅力的ですよ!

 そして、今回の名言は、

 「全員を救おうとすれば、結局ひとりも救えなくなる」「そしてひとりを救うことは、誰も救わないよりいい」

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コメント

お国の為にと言う奴は胡散臭いが、身近の知り合いを愚直に救おうとするスペンサーはかっこいいですよね!

goldiusさん☆こんばんは
スペンサーの素晴らしさは、誰かのためにではなく自分の信念のために働くことなのだと思います。

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