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『昔日』 ロバート・B・パーカー

昔日 (ハヤカワ・ノヴェルズ)
ロバート・B・パーカー
早川書房

 「証明するための計画が何かある?」
 「まったくない」
 「だったらこれからどうするの?」
 「いつもすることだ」私が言った。「いろいろつっついてみる、ものを壊さないように注意しながら。そして何が起きるか見る」
 「何も起きなかったら?」
 「もう少し押してみる」
 「そうね」スーザンが言った。「あなたはまちがいなくそうするわ」(本文より)

 最初は単なる浮気調査だと思っていたのに、いつの間にやら殺人事件になってしまい、スペンサーはどんどん事件にのめり込んでいきます。もちろん事件の謎を解きたいという気持ちもあったけど、自分の過去に重なる部分がひっかかっていたのでしょう。

 調査のために多くの人に会いに行くのですが、今回はスペンサーの魅力に素直に気付いてくれる女性もいて、ますますスペンサーの弁は冴えています。

 シリーズ35作目のこの作品には、おなじみのメンバーが大勢登場しますが、クワーク警部はかなり久し振りなんじゃないかなぁ?「たぶん、おれもおまえに借りがある」と言って手助けをしてくれる警部はカッコいいなぁ。

 「強盗にしては品位がありすぎるな」なんて言いながら働くホークも相変わらずタフでカッコよかったし、チョヨもヴィニィもプロの仕事をしてくれてます。

 スペンサーシリーズの魅力は、スーザンとの愛、そして悪い奴らを含む仲間との友情そして信頼なのだということを確認できた作品でした。

1110冊目(今年145冊目)☆☆☆☆☆
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コメント

敵のテロリストの首魁を信頼するクズ人間達にも涙しましたですよ。麻薬漬けになった廃人を無償で救い続けた首魁に共感してしまいました。

goldiusさん☆こんばんは
薬や酒で世間から隔離されてしまった人を、本気で助けに行く人はきっと少ないでしょうから、そこに来てくれた人の言うことを無条件に受け入れてしまったのでしょうね。
でもその目的が"テロ"となると、参ったなぁって感じです。

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