『ビジュアル図解 東京「風景印」散歩365日』 古沢保
郵便局でめぐる東京の四季と雑学 (DO BOOKS)
同文館出版
郵便局で押してくれる「風景印」という存在は知っていましたが、全国に約24,000ある郵便局のうち、半数近い11,000以上の局で使用しているとは知りませんでした。
東京23区内だけでも約1,100局中375局で使用中とはねぇ!
手紙やはがきに押してもらうのはモチロン、切手さえ貼れば台紙やスタンプ帳に押してもらうこともできるのだそうです。収集家の方たちになると、風景印に合った切手を貼って、その下に風景印を押してもらうのだとか。そういう趣味もあるのか!とビックリです。
この本で紹介されている風景印は、その絵に合わせた切手を貼り、更にその絵に合わせた季節に押してもらうという凝った集めかたをしています。
風景印の図案のモデルになっている場所の見学も忘れずに行い、1年間で375局を廻った著者の熱意はスゴイです!返信用封筒を同封して送り返してもらう「郵頼(ゆうらい)」という方法もあるのですが、実際に行ってみる意義ってありますよね。
風景印は、図案の対象となるものが無くなったり変化したりすることがあるので、それに合わせて少しずつ変化しているのだそうです。だから、同じ郵便局でも何年かのちに行ってみると違う印になっている可能性があるってことです。
わたしは旅行へ行った時に、自分宛の絵ハガキを送ることがよくあるのですが、風景印があったら更に楽しいですよね。これからは旅に出る前に風景印のチェックをしようと思います。
著者の古沢保さんのブログ「東京風景印散歩 ~スタンプ追っかけ備忘録」を見てみると、風景印から広がる楽しい旅の様子が記録されていて、ちょっと真似したくなってきました。
この本は 書評サイト 「本が好き!」 より提供して頂きました。どうもありがとうございました。
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