『これからはあるくのだ』 角田光代
普通に暮らしているだけなのに、角田さんの身には何と色んな事が起きるんでしょう!
それは彼女の感性の成せる技なのかもしれません。
道を覚えるのに、建物や道の雰囲気で覚えるのではなく、犬をポイントに覚えようと思ったり。旅行は好きだけど飛行機が嫌いだから、酔っ払って訳が分からなくなった状態で機内の時間を過ごそうとか。
角田さんの文章の面白さはきっと、そんなところから生まれているのでしょうね。
自転車に乗って出かけ、交差点で立ち止まっているだけで事件に遭遇するなんて、もしかしたら、そういうものを引き寄せてしまう力を持っているのかも?とも思ってしまいました。
エッセイなんだけど、ちょっと不思議な小説のような気分も味わえる本でした。
1118冊目(今年153冊目)☆☆☆☆
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