『これでよろしくて』 川上弘美
ひょんなことから菜月さんが参加することになった「これでよろしくて?同好会」。最初のうちはどこで会話に参加すればいいのやら分からなかったのだけど、少しずつ馴染んでいきました。
それまで漠然と感じていた様々なモヤモヤ、夫のこととか、姑のこととかを、それまでは自分の中にため込むだけだった菜月さん。「これでよろしくて?同好会」に行くようになってから、何だか悩みが少なくなってきたような気がするんです。
自分勝手に悩んでしまう事ってホントに多いんです。後で冷静になってみれば、ホンのつまらないことなんだけど、何かにひっかかってしまって、そこからどうにも抜けられない事ってありますよね。
そんな時に大事なのは、第三者である誰かと話をするってことですね。思い切って話してみると、「なぁんだ、わたしだけじゃなかったんだ」とか「そうか、他の人たちはそう対処してるんだ」なんて思えるようになることが多いです。
それは、相手を好きだからです。相手に関心を持ってるからです。相手を思うから、些細なことが気になるし、些細なことに嫉妬もするし、些細なことが自分を打ちのめすんです。(本文より)
たとえ問題が解決しないにしても、ボヤっとしていた悩みの原因が何となく分かってきたり、グチを聞いてもらえただけでもスッキリできたり、どうして1人であんなに悩んでたんだろうって思えれば充分だと思うなぁ。
好き、の割合がどんどん少なくなって、憎い、がたくさんになっても、同じ現象が起こるでしょ。
みんな、本当はイヤなんだけどイヤって言えないことを色々と抱え込んでいるんですよね。そんなことに対してビシッと言ってくれる人がいる「これでよろしくて?同好会」って、なかなかいいグループだなぁって思いました。
1134冊目(今年12冊目)☆☆☆☆☆
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確かに他の人に話を聞いてもらえると、すっきりするということはありますよね。そういうった意味では「これでよろしくて?同好会」いい同好会なんですね。
なんかこの本は話している(書かれている)内容が内容だけに、それに囚われちゃいました。
投稿: yomikaki | 2010年1月31日 (日) 11:28
yomikakiさん☆こんばんは
元カレのお母さんに同好会へ誘われちゃうところも面白いけど、そこで語られる議題もかなり独特でしたねぇ。
こういうガス抜きの場所があると、救われる事ってありますよね。
投稿: Roko(yomikakiさんへ) | 2010年1月31日 (日) 19:45