映画 「アンヴィル」
30年前のアンヴィルは、前途有望なロックバンドでした。同時期にスタートしたボン・ジョヴィも、メタリカも、メガデスも大成功を納めたのに、アンヴィルだけは何故か売れなかったんです。
売れないと、結局は解散してしまうのが普通のバンドなんですけど、アンヴィルはずっと演奏し続けてきました。バンドとしては稼げないから、昼間はフルタイムの仕事をして、週末に演奏するという生活を彼らはずっと続けてきたんです。
学生時代からロブとリップスはずっと一緒にバンドをやってきています。ある意味家族以上の存在です。売れないバンドがここまで続いてきたのは、ひとえに2人の友情があったからなのです。
そんな彼らにヨーロッパツアーの話が転がり込んできました。結構大きな会場もあるという話に、意気揚々と出かけて行ったのですが、現実は厳しくて、会場がライブハウスやパブのような店だったり、電車に乗り遅れたり、道に迷ったり、ギャラをもらえなかったり、大変なツアーでした。
でも、久し振りにツアーができて、色んなところにファンがいるってことが分かっただけでも成功さ!と前向きに考えるのが、アンヴィルのえらいところ!
この映画の監督、サーシャ・ガバシはスピルバーグ監督の「ターミナル」の脚本を書いた人です。彼はアンヴィルの大ファンで、学生時代にローディーをしたこともあるんだそうです。ずっと忘れていたアンヴィルがまだ活動していることに感動して、この映画を撮ったそうです。
喧嘩したり、悩んだりしながら頑張る彼らの姿はホントに素敵でした。今更売れる訳ないだろうと言われても、夢に向かって毎日努力し続けるのってスゴイなぁ~!笑いも、涙も、一杯詰まったこの映画を是非見てください!
渋谷のUPLINKでこの映画を見たのですが、アンヴィルのメンバーが渋谷の街を歩くシーンを見て、彼らも渋谷に来たんだなぁと不思議な感慨にふけってしまいました。
映画の公式サイトは → こちら
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