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『パイレーツ -掠奪海域-』 マイクル・クライトン

パイレーツ―掠奪海域 (ハヤカワ・ノヴェルズ)
マイクル・クライトン
早川書房

 1665年9月、カリブ海のジャマイカ。ジャマイカはイングランドの植民地だが、まわりをスペインの植民地に囲まれている。ジャマイカ総督のサー・ジェイムズ・オルモントは、スペインの財宝を運ぶ船を襲撃して財宝を奪う私掠行為を推進し、このためにジャマイカのポート・ロイヤルは反映しているが、町には無法者たちがあふれている。(あらすじ より)

 個人の欲得のために財宝を略奪するなら海賊だけれど、イングランド名目でスペイン船を襲って財宝を手に入れるならOKというルールは凄いです!だから略奪した財宝の内、王の取り分は十分の一なんてことまで決まってるとはねぇ!

 南の島で暮らしているのに、イングランドと全く変わらない生活をしようとするバカバカしさとか、当時新大陸に領土を広げるためにしのぎを削っていたスペインとイングランドが、表向きは友好国だけど裏では喧嘩ばかりだったとか、今も昔も先進国のやる事って愚かしいなぁって思ったり。

 それにしても海賊ってのは、どうしてこんなに魅力的なんでしょうねぇ?

 国や規則に縛られない自由さや、大胆さに憧れちゃうからなのかなぁ?

1124冊目(今年2冊目)☆☆☆☆☆

 この本は 書評サイト 「本が好き!」 より提供して頂きました。どうもありがとうございました。

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コメント

人物の描き込みを重視する私の好みからいうと、マイケル・クライトンはけっして好みの作家ではないのだけれど、この人の小説は情報量が多い。科学知識だの、歴史の裏側だの、いろいろなことが学べるので、ずっと楽しませてもらってきました。
あとは未読がごくわずか。残念ですねぇ。

ディックさん☆こんばんは
わたしにとっては初のマイケル・クライトンでした。
是非、他の本も読んでみようと思っています。

マイケル・クライトン、中にはたまに「ちょっと、どうかな」と思うのもあるのですが、最新科学の案内書みたいな作家でして、地球温暖化、ナノ・マシン、量子コンピュータ、バイオ・テクノロジーといったところをすばやく作品に取り入れ、波乱に富んだ身近な冒険SFを書いてしまうのです。プロダクション形式で、調査マンやバックアップしてくれる科学者などがいたのでしょうが、それをまとめる手腕は大したものです。楽しませてくれました。

ディックさん☆なぁるほど
面白そうな作家さんですね。
チェックしなくっちゃ ( ..)φメモメモ

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