映画 「ヴィクトリア女王 世紀の愛」
1834年6月20日、叔父ウィリアムス4世の後を継ぎ、18歳のヴィクトリアはイングランドの女王となりました。
ヴィクトリア女王がイギリスを統治していた1837年から1901年の期間はヴィクトリア朝と呼ばれ、産業革命による経済の発展が成熟に達したイングランドの絶頂期であると言われています。
イングランドは女王を戴くと繁栄すると言われるゆえんは、この女王が作ったのでしょう。夫となったアルバート公と共に公務に励み、9人の子供を生み、その内の多くをドイツを中心とした各国に嫁がせ、晩年には"ヨーロッパの祖母"と呼ばれるようになったのです。
最初はベルギー国王である叔父がたくらんだ政略結婚のためにイングランドへ赴いたアルバートでしたが、ヴィクトリアと彼は恋に落ち、アルバートはベルギーの為に働こうとは思わなくなっていたのでした。
ヴィクトリアとアルバートは、それまで誰も手を付けていなかった古い慣習でがんじがらめの王家のムダな出費をなくすなど、多くの改革を進めていったのです。
ストーリーの面白さはもちろんですが、何といっても衣装の豪華さに目を奪われてしまいました。ヴィクトリアが身に付けているドレスやアクセサリーの美しさも、この映画の見所です。
Victria's Trivia
ヴィクトリア女王が結婚式で着たウェディングドレスは純潔を表す「乳白色」で、これ以降ウェディングドレス=白 というイメージが出来上がったのだそうです。
クリスマスツリーを飾って家族団欒するという習慣も女王一家から始まったのだそうです。
ヴィクトリア女王の影響がこんな所にもあったとはねぇ!
この映画の公式サイト → こちら
製作年:2009年
製作国:英=米
原題:THE YOUNG VICTORIA
時間:102分
監督 :ジャン=マルク・ヴァレ
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