『PLUTO 6』 浦沢直樹
ゲジヒトは自分が人間を殺してしまったことに悩んでいた。あのロボットはゲジヒトに言う。「それは憎しみだ。憎しみの気持ちが人を殺すという行為になったのだ。」
ロボットが人間を殺してはならないのなら、逆はどうなのだ?罪のないロボットを平気な顔をして殺している人間は?
ゲジヒトの苦悩はどんどん深まっていって、読んでいるわたしの気持ちも段々と切なくなってきました。ケガをしたまま花売りをしている小型ロボットを気遣うゲジヒトの優しさを見ると、ロボットだからとか人間だからという区別などできないなぁと思えたのです。
これまで、一度も優しい気持ちを見せたことがない天馬博士が、「悲しい時には泣けばいいんだよ」とゲジヒトの妻ヘレナに語る最後のシーンには、思わず胸が熱くなりました。
天馬博士、アトムはいつ目覚めるのですか?
1137冊目(今年15冊目)☆☆☆☆☆☆
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