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『ピンチをチャンスに変える51の質問』 本田健

ピンチをチャンスに変える51の質問
本田 健
大和書房 (2009-07-08)

 変えた方がいいと分かっているのに、変えることができないことがありませんか。ダイエットしなきゃいけないのに、甘いものの誘惑に勝てなかったり。今日から毎日30分勉強するぞ!と決めたのに、3日坊主になってしまったり。

 どうしてできないんだろうと、自分のだらしなさを嘆いてはみるけれど、しばらく経つとまた何かを始めて、またすぐダメになってしまうのは何故なんでしょう?

いったい何を怖れているのだろう?

 その新しい行動によって変わる自分の生活に怯えていませんか?今までの生活を変えることに不安感を持っていませんか?

 小学校を卒業して中学校に入った時、周りが知らない人だらけになるわけでもないのに妙な不安感がありました。最初はオドオドしていたけれど、しばらくする内に慣れてしまいました。高校でも、専門学校でも、そうでした。

 初めて就職した時、周りは知らない人ばかりでした。すべてが分からないことばかりで、不安がいっぱいでした。でも、時とともに慣れて行きました。

 誰も知らない場所に行くのは、確かに怖いと感じます。でも、その先にあるものを想像すれば、その怖さは楽しさや期待に変わります。

 実際にそこへ飛び込んでみないと本当に怖いかどうかは分からないのに、頭の中だけで怖がってしまうのはつまらない事です。体験しないで、ただ怖がっているだけでは何も変わりません。

手放さなければいけないものは?

 プライド、特権、見栄、もう着られない服、毒のあるもの、昔の栄光、手放さなければならないものが沢山あります。両手に荷物を抱えていて、自分の家の鍵を出せないことに気が付いたら、あなたはどうしますか?

 両手がふさがったままで、口に鍵をくわえて開けようとしたって、それは無理です!答えは1つしかありません。荷物を下ろして、鍵を取り出さなければ家に入れません。なのに、荷物を手放すことができない人ばかりなのは、どうしてなんでしょうね?

 せっかく手に入れたものだから、握りしめていたいという気持ちが強くなるのは分かるけど、それを握っているばかりに、もっと素晴らしいものが目の前に登場しても、それに手を伸ばすことができないって悲し過ぎます。

 「チャンスの神様には前髪しかない」って言いますよね。気が付いたらすぐに手を伸ばさないと、チャンスはつかめないんです。手放す勇気もまた、大事なものだと痛感しました。

1149冊目(今年27冊目)☆☆☆☆☆

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