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欧州の空路がマヒ状態!

 アイスランド南部エイヤフィヤトラヨークトル氷河の火山から噴出した火山灰の影響で、欧州の航空網は15日以降約6000便が欠航、主要空港が閉鎖されるなど、マヒ状態に陥っています。

 閉鎖されたのは英ヒースロー空港、オランダ・スキポール空港、仏シャルルドゴール空港、独ベルリン空港など。  フランス、ドイツ、アイルランド、スウェーデン、ノルウェー、ベルギー、デンマーク、オランダも、全空域または一部空域の飛行を禁止しています。

 何故飛行禁止となっているかというと、もちろん視界を確保できないということもありますが、火山灰が航空機のエンジンに吸い込まれると故障の原因となる恐れがあるのだそうです。

 先日、ロシア西部スモレンスクの飛行機墜落事故で死亡したカチンスキ・ポーランド大統領夫妻の国葬が18日午後2時(日本時間同9時)、ポーランドのクラクフで行われるのですが、アイスランド火山噴火の影響により、国葬への参列を予定していた80か国以上の代表のうち、オバマ米大統領やサルコジ仏大統領ら30か国近くの代表が参列できない事態となっています。

 欧州の航空運航状況を統括するユーロコントロールなどによると、新たにブルガリアが加わったことで空港を閉鎖した国は26か国となったそうです。また、18日に欧州全域で予定されていた約2万5000便のうち、運航できるのは、わずか4000便に留まるとの見通しを示しています。

 一方、独ルフトハンザやKLMオランダなどの大手航空会社は火山灰の影響や安全性を調査するため、試験飛行を行ったそうです。KLMによると、飛行中も、その後の機体検査でも問題はなかったそうです。

 現在オランダで行われている「アムステル・ゴールド・レース」を観戦しているのですが、ここに参戦する予定だった選手たちも、空路を使うことができないために欠場となった人もいます。ジュネーブまで空路で辿りついたので、そこでレンタカーを借りて陸路で来たという選手もいるそうです。

 サッカーの欧州選手権なども、この影響を受けており、もしかしたら試合が延期されるという事態もあるかもしれません。

 こんな重大なニュースなのに、どうして日本のメディアは大きく取り上げないのかなぁ?

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