『父の時代・私の時代 わがエディトリアルデザイン史』 堀内誠一
1970年代に創刊された anan、BRUTUS、POPEYE などの雑誌は時代を牽引していました。そんな雑誌に必ず関わっていたのがアートディレクター堀内誠一さんでした。
当時そういった雑誌を読んでいて感じたのは、これまでの雑誌にはなかった「おしゃれ感」や「外国への憧れ」、そして、何か新しいものが生まれるぞという「ワクワク感」でした。
このごろのファッション雑誌って、はやりのブランド着た有名人を表紙にしておけばいいみたいな、安易なデザインが多いんですよね。表紙の写真を見ただけで、思わず開いてみたくなるようなインパクトのあるデザインが減ってしまったのは悲しいです。
堀内さんが描かれたイラストも、デザインされたページも、いつもヨーロッパの雰囲気が漂っていたのに、実は向島の生まれでらっしゃるということに驚いてしまいました。作品からは下町の匂いは感じないけど、どことなく下町の人間の好奇心豊かな所が感じられるような気がします。
このところ雑誌が売れないと言われていますけど、少なくともファッション雑誌に関しては、レベルが下がっちゃったなぁと思います。
雑誌側が主導権を握って企画を立てていないから、どの雑誌も似たり寄ったりなんじゃないかしら?
堀内さんのような個性を発揮できる場は、今の雑誌業界にはないのかなぁなんて、思わずぼやきたくなってしまいます。
この本は 書評サイト 「本が好き!」 より提供して頂きました。どうもありがとうございました。
1163冊目(今年41冊目)☆☆☆☆
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父の時代・私の時代
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