『こころを癒す音楽』 北山修
九州大学人間環境学研究院北山研究室で行われたミュージック・デザイン・プロジェクト。こころの専門家たちに、これまでの人生で癒された曲を選んでもらい、ヒーリング・ミュージックの傾向を探った。
この本に登場する35の曲はクラシック・ジャズ・ポップス・童謡・歌謡曲など、様々なジャンルの曲です。他の人にとってはどうってことない曲なのかもしれないけれど、本人にとってはこれが最高の癒しの曲なのです。
それは音楽と思い出が一緒になって出来上がったイメージだからこそ、本人にしか分からないスイッチが音楽の中にあって、それを聞いただけで心が安らぎ、リラックスできるのでしょう。
それはエピソード記憶であり、共感覚であるのかもしれません。ある音楽を聞くことによって、精神がリラックス出来たり、頭の中を空っぽにできたり、身体の緊張が解けたりするのは、本当に素晴らしい事です。
「癒し」の曲と言えばモーツァルトとか、エンヤとかをあげる方が多いようですが、わたしはもっとうるさい方が好みです。ホルストの「惑星」とか、ワーグナーの「ワルキューレ」、なんかがいいですねぇ。音楽に集中できるから、無駄な力が抜けていくんです。
でも、一番癒される曲はガンズの「Patience」です。ロンドンの地下鉄構内で聞いた時の光景が今でも目に浮かぶんです。
あなたが癒される曲は、どんな曲ですか?
1161冊目(今年39冊目)☆☆☆☆☆
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コメント
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Rokoさん 御無沙汰です。
北山修氏というと、中学生のころに買った「12枚の絵」というLPが想い出されます。
確かロンドン在住中に、石川鷹彦さんや杉田次郎さんと作った、思いっきりアコースティックな一枚で、大好きなLPでした!!!
投稿: yori | 2010年4月11日 (日) 19:23
yoriさん☆お久しぶりです
北山修さんは、先日大学を定年退職されました。
ミュージシャンとして、これまでより自由な活動をされるのではと期待しています。
自分より上の世代の方が頑張っていると思うと、勇気を頂けますね。(*^^)v
投稿: Roko(yoriさんへ) | 2010年4月11日 (日) 20:29