『ただマイヨ・ジョーヌのためでなく』 ランス・アームストロング
原題 It's not about the bike (自転車の話じゃないんだよ)の通り、自転車選手としてではないランス・アームストロングの話がメインになっています。
ツール・ド・フランス7連勝という偉業を成し遂げたランス・アームストロングは、子供の頃はトライアスロンの選手でした。子供のカテゴリーでは敵なしになってしまった彼は、15歳 で大人の大会に出るようになり、めきめきと実力を伸ばしていったのです。
トライアスロンの3種目の中でも、とりわけ自転車の才能があったランスは、自転車ロードレースの世界へ飛び込み、ヨーロッパへ活動拠点を移しました。当時アメリカ では自転車ロードレースは超マイナースポーツだったんです。
プロの自転車ロードレーサーとなり、さあこれからという時に睾丸癌が、それもかなり悪性の状態であるものが見つかったのです。数日の内に手術をしなければならない程の状態で、しかも肺と脳にも転移してしており、手術の成功率は20%以下という厳しいものでした。
手術は成功しましたが、その後には科学療法が待っていました。1年間に及ぶ科学療法は、ランスから体力も気力も奪い取ってしまったのです。普通の人な ら精神的に負けてしまいそうな困難を戦い抜いたランスは、それまでとは全く違う人間に生まれ変わったのでした。
自転車の選手に限らず、スポーツ選手はみんな極限に迫るトレーニングをするわけですが、ランスはそれが好きだと言い切っています。高い目標を持つならそれは当然だし、とにかく負けず嫌いだから頑張ってしまうのだというのです。
どんな時にも諦めないことが大事なんですね。たとえ1%でも可能性があれば挑んでみるべきなのだとランスに教えてもらいました。
今年もツール・ド・フランスに出る予定のランスですが、この本を読んでますます応援したくなってしまいました。
1183冊目(今年61冊目)☆☆☆☆☆
« 我が家に iPad がやってきた! | トップページ | チロルチョコ×ちびまる子ちゃん »
「伝記・日記・ノンフィクション」カテゴリの記事
- 『大相撲名伯楽の極意』 九代伊勢ケ濱正也 26-10-3769(2026.01.11)
- 『世界はフムフムで満ちている』 金井真紀 26-13-3772(2026.01.14)
- 『小泉八雲 漂泊の作家ラフカディオ・ハーンの生涯』 工藤美代子 26-3-3762(2026.01.04)
- 『人生はそれでも続く』 読売新聞社会部「あれから」取材班 26-7-3766(2026.01.08)
- 『筒井康隆自伝』 筒井康隆 25-358-3754(2025.12.26)




こんにちはー!Rokoさん、お読みになられたんですね^^
もう細部は忘れてしまったのですが、転移して脳とかにも・・って処は読みながら怖くて鳥肌が立ってしまったんです。
いや~~ほんとこういう人の精神力、、強さを見習わねば!って思います。
全然違うんですが、渡辺謙さんなんかも、白血病を2回でしたっけ?克服されて、本当に凄いな、立派だな、って思います。
PS 聖☆おにいさん5,読まれたんですねー。私は4巻までは手元にあるんですが、5巻は迷ってるんです。
私は個人的に3巻当たりから、段々沢山色々な脇キャラが登場しちゃったのが、残念で・・・。
投稿: latifa | 2010年5月31日 (月) 12:43
latifaさん☆こんばんは
ロードレース選手としてのランスしか知らなかったので、こんな凄まじい体験をしていたとはねぇ!
癌を患ったことすらも、自分の個性だと言い切れるって凄いことだと思います。
療養中にも支援を続けてくれたスポンサーに対する恩義とか、家族愛とか、色んなことを考えさせられる本でした。
こんないい本のご紹介、ありがとうございました。(#^.^#)
投稿: Roko(latifaさんへ) | 2010年5月31日 (月) 20:10