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映画 「トロッコ」

Photo_2

 急死した台湾人の父親の遺灰を届けるために、敦は弟と母親と一緒に、台湾の小さな村にやって来ました。

そこには初めて会うおじいちゃんが待っていました。

 父親を亡くして心細い気持ちを、母親にすら見せることができない敦くん。弟の凱(トキ)くんのように、素直に笑ったり泣いたりできない彼は、さぞかし苦しかったんだろうなぁ。

 息子を亡くしたおじいちゃんも、もちろん悲しい気持ちを抱えているのだけれど、初めて会う孫たちに救われる気持ちになったんだろうなぁ。

 台湾の小さな村は緑にあふれていて、それ以外は何にもないけど、それだけで充分であるような気がしてしまう。行ったことがあるわけでもないのに、なぜか懐かしい風景に心惹かれてしまいました。

 芥川龍之介の作品が元にはなっているけれど、台湾を舞台にしたこの作品は全く違う味わいの作品になっていました。 原作は → こちら

 淡々としたストーリーなんだけど、何だか分からないくらい涙が出てしまいました。なつかしくて、切なくて、おだやかで、とてもいい映画でした。

オフィシャルサイト → こちら

監督:川口浩史
エグゼクティブ・プロデューサー:佐々木栄一、畠中達郎
プロデューサー:片原朋子、リャオ・チンソン
脚本:川口浩史、ホアン・シーミン
撮影:リー・ピンビン
美術:ホアン・ウェンイン
音楽:川井郁子
上映時間:116分
配給:ビターズ・エンド
2009年日本映画

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soramove
日々の書付

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映画」カテゴリの記事

コメント

なんだかわからないくらい涙を流す・・。
いい映画なのですね。

淡々としたストーリーであればあるほど、悲しい気持ちが伝わったりそこにある風景の懐かしさに心がうごくのでしょうね。

しばらく映画をみていないので、この映画見てみようかなぁ・・。

ゆみりんこさん☆こんばんは
台湾の村の風景がとっても懐かしくって、癒されるというか、心洗われるって感じでした。
おじいさんがJJおじさんにちょっと似てたのも、うれしかったなぁ!

ようやく、「トロッコ」を観ることができました。
こころをぎゅっと、わしずかみにされます。
単なる少年の冒険話じゃなくて、そこに家族の問題や、日台の過去をからめて描いたところが作品に深みがでているというか。
それとやはりトロッコでの冒険よかったです。
みているこちらも子供に帰ったつもりで観ていました。
こわいおじさんがでてきたらビビってにげちゃうとか、子供の頃そんなことあったなあ、と思いながら子供心を再体験できました。(^^)

日月さん☆おはようございます。
日本と台湾には、こんな歴史があったんだなぁという事を、改めて考えさせられる映画でしたね。
あのトロッコにわたしも乗ってみたいなぁ!

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「トロッコ」★★★☆ 尾野真千子、ブライアン・チャン、ワン・ファン 出演 川口浩史監督、116分、2010年5月22日全国順次公開、2010,日本,ビターズ・エンド (原題:トロッコ )                     →  ★映画のブログ★                      どんなブログが人気なのか知りたい← 「本好きを自認しながらも この作品の原作が芥川龍之介の同名小説とは 見終わっても、分からなかった、読んでないし。 映画は声高に伝えることもなく 淡々と進行していく... [続きを読む]

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