『「秘密の花園」ノート』 梨木香歩
小学生のころ、少年少女世界文学全集のバーネット編を従妹からもらいました。その本に収められていたのが「小公子」「小公女」、そして「秘密の花園」でした。
小説としての知名度は「小公子」「小公女」の方が上ですが、わたしは「秘密の花園」が大好きで、こればかり何度も読みました。
両親を亡くした少女が叔父さんの家に引き取られ、そこで秘密の花園を見つけるという物語なのですが、あの頃は、その少女の生い立ちなどよりも、ただひたすらに花園の魅力に惹きつけられたという気がします。
この本に書かれている梨木さんの深い考察を読んで、「ああ、そういう読み方もあるのか!」と気づく点が沢山ありました。
そして、何故わたしがこの物語に深く惹かれたのかという謎を解くヒントも見つかったような気がします。
近いうちに「秘密の花園」を再読してみようと思います。
1192冊目(今年70冊目)☆☆☆☆☆
トラックバック
日々の書付
おいしい本箱Diary
« 『シャーロック・ホームズの冒険』 アーサー・コナン・ドイル | トップページ | 『声の力で人生をもっとよくする』 水口聡 »
「日本の作家 な行」カテゴリの記事
- 『二十四五』 乗代雄介 25-12-3408(2025.01.14)
- 『Buying Some Gloves(手袋を買いに)』 新美南吉 マイケル・ブレーズ 訳 24-355-3381(2024.12.15)
- 『朝読みのライスおばさん』 長江優子 みずうちさとみ 24-336-3362(2024.11.26)
- 『小さな出版社のつづけ方』 永江朗 24-284-3310(2024.10.05)
- 『小さな出版社のつくり方』 永江朗 24-271-3297(2024.09.22)
コメント
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 『「秘密の花園」ノート』 梨木香歩:
» 『秘密の花園』ノート 梨木 香歩 [日々の書付]
『秘密の花園』ノートは、作家・梨木香歩さんによる「秘密の花園」の解説本。堅苦しい解説ではなく、梨木香歩さんの感想や解説を交えた文章は本当に「ノートのように」物語の見どころ(読みどころ?)がやさしく、わかりやすく書かれています。
『秘密の花園』ノートでは、私が「秘密の花園」を読んで疑問に思った点をわかりやすく解説してくれています。
・「主人公」であるメアリが後半描写されない点、
・マーサやディコン、スーザン家族の聖性についてなど
自分が読んで感じたことをプロの作家の方も同じように感じて... [続きを読む]
» 『秘密の花園』ノート 梨木香歩 岩波ブックレットNo.773 [おいしい本箱Diary]
梨木さんがバーネットの「秘密の花園」を読みこんだ
ガイドブックです。面白い。「秘密の花園」については
河合隼雄さんも言及しておられて、その時に幼い頃
大好きだったこの本も一度読み返しているのだが、
梨木さんのナビゲートぶりにつられて、また読み返して
しまった。... [続きを読む]
« 『シャーロック・ホームズの冒険』 アーサー・コナン・ドイル | トップページ | 『声の力で人生をもっとよくする』 水口聡 »
こんばんは。私も、この「秘密の花園」大好きでした。初めてメアリが花園に入るシーンが好きで、手垢が付くくらい読みました(笑)
この年齢で読み返すと、母親としての視点も出てきたりして、またとても興味深かったです。再読の機会をこういう本で貰えること、嬉しいですね!
投稿: ERI | 2010年9月22日 (水) 00:32
ERIさん☆こんばんは
初めて「秘密の花園」を読んでから何十年も経ってしまいましたが、あのときめきはいまだに忘れられません。
そして、再読してもやはり「いいなぁ」って思いました。
こういう本との出会いって、とても嬉しいものですね。
投稿: Roko(ERIさんへ) | 2010年9月23日 (木) 18:52