『「キレない力」を作る50の方法』 中谷彰宏
挫折しない「いいかげんさ」を身につけよう
最近、世の中の人たちの多くが妙に几帳面になっていて、そのために無駄な悩みを持ってしまっているような気がします。適当な頃合いって意味での「いいかげんさ」って本当に大事だと思います。
この間、職場の人からこんな話を聞いたんです。今は就職難で、1つの求人に対してとても多くの人が履歴書を出すから、その時点で目立とうとするので、色んな手を使うんだそうです。
たとえば、昔だったら3つ折りにして定型封筒に入れて出していた履歴書を、折り曲げないように大きな封筒を使うとか、職務経歴書などの同封する資料とバラバラにならないようにクリップで止めてから封筒に入れるとか、応募する会社の人の手間をかけないようにしましょうって就職指導の人に言われるんですって!
でも、みんなが同じようにやっていたら、ちっとも目立たないし、大勢が大きな封筒を使うってことはエコじゃないしね。(^_^;) どうもやり過ぎな気がしてしまいます。
書類選考を突破して面接まで進んだ人が必ず心配するのが「圧迫面接」ですけど、それって圧迫かぁ?という程度でも「圧迫された!」と感じてしまう人が増えているってだけじゃないかと思うことも度々あります。
何でもマニュアル道理じゃないと気が済まないとか、必要以上にプレッシャーを感じるとか、無駄に真面目な人が多いのかなぁ?
点数の勝ち負けばかり気にしていたら、社会では生きていけない
学生時代は優秀だったのに、社会に出たら使えない人ってのは必ずいます。テストの点は、あくまでも個人の努力の結果なのであって、社会に出てから必要なのはコミュニケーション能力の方じゃないかと、わたしは思っています。
人との関わり方が下手な人、自分勝手な人は社会ではやっていけません。その辺を理解できないって、致命的な問題ですよね。
点数で判断するのは簡単だけど、世の中それだけじゃないよって、学校でも家庭でも教えてもらえなかったんでしょうかねぇ?だとしたら、みんなこの本を読んで欲しいなぁ!
1199冊目(今年77冊目)☆☆☆☆☆
« 『秘密の花園(上)(下)』 フランシス・ホジソン・バーネット | トップページ | 『科学との正しい付き合い方』 内田麻理香 »
「日本の作家 な行」カテゴリの記事
- 『時かけラジオ』 成田名璃子 155(2023.06.04)
- 『小日向でお茶を』 中島京子 116(2023.04.26)
- 『料理と利他』 土井善晴 中島岳志 87(2023.03.29)
- 『名画の中で働く人々』 中野京子 82(2023.03.24)
コメント
« 『秘密の花園(上)(下)』 フランシス・ホジソン・バーネット | トップページ | 『科学との正しい付き合い方』 内田麻理香 »
そんなに几帳面で真面目な人が多いんだ…と本の内容よりも書類選考に通るためのあれこれを読んで、驚きました。
就職のとき他人との差別化をはかるため、黒や紺のスーツを着なかった私。書類よりも見た目から入りました。(真面目じゃないかも?)
投稿: ゆみりんこ | 2010年7月 7日 (水) 23:11
ゆみりんこさん☆こんばんは
黒や紺のスーツを着ないって、確かに目立つかも?
どうも最近は無難なところでいこうっていう人が多いみたいで、それじゃみんな同じに見えちゃうよねぇって気がします。
他人より目立つのが怖いって人が増えてるのかしらん?
投稿: Roko(ゆみりんこさんへ) | 2010年7月 8日 (木) 21:24