『科学との正しい付き合い方』 内田麻理香
(DIS+COVERサイエンス)
ディスカヴァー・トゥエンティワン
科学好きな人は、いつからそうなった?
- アポロ11号の月面着陸、学研の科学、家で飼っていた生き物、アトム、ガンダム、エヴァンゲリヲン・・・
科学嫌いの原因は?
- こんな勉強をして、何の役に立つんだと思った
- 理系科目の勉強が苦手
- 教える人(先生や親)がきっかけで嫌いになった
科学が好きな人って、ほとんどが子供のころに何かに憧れたという所から入っているんですね。わたしは科学が得意ではないけれど、嫌いではありません。それはきっと、アトムが好きだからなんだと思います。
逆に、嫌いになった理由として一番つまらないのが「教える人がきっかけ」というのです。先生が嫌いだからとか、親にうるさく言われたから、なんて理由で嫌いになっちゃうなんてねぇ!
どんなに科学が嫌いだって思っていても、現代の生活は科学なしには成り立ちません。電気も、インターネットも、化学繊維も、冷凍食品も、世の中のほとんどのものが科学のおかげといっても過言ではないくらいです。
世の中に科学嫌いの人が多いのって、きっと科学を上手く説明できる人が少ないからだろうって思います。小難しい理屈を並べるんじゃなくて、「ホラ、こんなこともできるんだよ!」という教え方をしてくれたら、きっと興味を持てるはずです。
科学的なものの考え方とは?
- 答えが出せないことはペンディングする
- 「わからない」と潔く認める
- 人に聞くのを恥ずかしいと思わない
科学的なものの考え方のステキなところは、「答えが出ないことが問題なのではない」って所だと思います。答えが出てしまったら、そこで終わりになってしまうから、「本当は答えがわからなくて、考え続けられる方がずっといいと思っていることもある」という科学者の言葉にはロマンを感じます。
わからない事があるからこそ考えたり、実験したりするのだし、わからないからこそ誰かに質問するんですよね。わからないことに対する興味が、新しい事実を見つけるカギなのですね。
新刊JPで紹介されていた本です。
1200冊目(今年78冊目)☆☆☆☆
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