『なぜ、ノウハウ本を実行できないのか』 ディック・ルー ケン・ブランチャード ポール・J・メイヤー
「わかる」を「できる」に変える本
ダイヤモンド社
毎年元旦に決める今年の目標も、素晴らしい本を読んで自分もやってみようと思った画期的なアイデアも、最初はあんなにやる気だったのに、いつの間にかやらなくなってしまったり、そもそも、思っただけで何もしなかったりということばかりなのは何故なんでしょうか?
その秘密に答えてくれるのが、この本です。
- 情報過多
- ネガティブなフィルター装置
- フォローアップの欠如
その原因を大きく分けると、この3つなのだそうです。
細かいことはこの本を読んでいただくとして、この3つの問題に気づくだけでも、かなり大きな進歩であると思います。
現代はとにかく「情報過多」です。あれもいいし、これもいいしと、情報に目移りしてしまって、どれに絞っていいのか分からなくなってしまうから、どれもできないままになってしまうというパターンに陥りがちなんですねぇ!
TVもインターネットも、わたしたちに情報をこれでもかという勢いで送り込んでくるから、それをまともに受け取ってしまったら、考えるゆとりなんてありません。(-_-;)
「あれが人気なんだって!」「これが効くって誰それが言ってたよ!」なんて情報ばっかりで、実際に自分が見ることや体験することが不足しているから、自分自身の判断基準がなくなってしまい、情報に流されるままになってしまうんですねぇ。
たまには情報をシャットアウトして、自分で判断すること、自分で考えることに集中する時間を持たないとね。
それから「ネガティブなフィルター装置」ですが、これは自分自身のことです。「どーせ、こんなことしたって無理だわ」とか「そんな事やるヒマなんかないし」なんて、勝手に理由を付けてしまう自分の心の問題があるんですね。
初めてする事 → きっと難しいだろう → どうせ出来ない → だったら止めよう
というサイクルを無意識に作ってしまっているから、せっかくやろうと思った事なのに、結局は続かなくなってしまうんです。それが続くことによって、あれもダメだし、これもダメだし、全部ダメって気持ちになってしまうのって、とってもつまらないですねぇ!
初めてする事 → ワクワク → よく分からないけど楽しい → 少しずつ出来るようになってきた → もっと上達したい
というサイクルが作れれば成功なのよね!
そのために必要なのが「フォローアップ」なのです。
1回やって、やった気になっていても、結局は身に付いていないということだらけじゃありませんか?何でもいいんです。1つのことを繰り返し、繰り返し、反復練習すること。それこそが自分のものにする王道なんですね。小さな成功体験が、次の学習への意欲になるというわけです。
そして、それを使って何ができるのか?と考えること。偏見や先入観を排除して新しいことに取り組むこと。それが出来たら最高じゃないですか!
1217冊目(今年95冊目)☆☆☆☆☆
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