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「ルイーサ」 試写会

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 朝の7時半から午後3時半まで「安らぎ霊園」で働き、夕方からはスター女優の家で家政婦をしているルイーサ。

 

時計のようにきっちりと時間を守り、楽しみと言えば愛猫のディノと遊ぶ事だけという実に地味な毎日を送る彼女に、ある日突然不幸が束でやって来てしまったのです。

 朝起きたらディノが死んでいて、どうしたらいいのか分からないままに職場へ行けば、社長に今日でクビだと言われてしまい、女優の家へ行ったら、引っ越すからあなたはもう来なくていいと言われてしまったルイーサ。

 彼女にとって大事なものが1日にしてすべて無くなってしまったのです。仕事もないし、お金もないし、家族も友達もなんにもないってことに気付いてしまったルイーサ。

 町に出てみれば、仕事がない人がそれはそれは沢山いることに気付きます。地下鉄の通路はもちろん、地下鉄の車両の中にまで物売りや物乞いが大勢いて、彼らの真似をすれば自分だってお金を稼げるんじゃないかと思った彼女は、さっそく自分もやってみたんです。

 ルイーサの真面目さは、実は孤独や悲しさを忘れるためのものだったのかもしれません。何も考えずに、時間が来たら決まったことをするというパターンに自分を押し込めて、辛さを思い出さないようにしていたんじゃないかなぁ?

 いつも一人で無表情で食事をしていたルイーサが、初めて友達と2人で食事をしているシーンで、その笑顔は全く別人のようでした。

 人間にとって一番辛いことは、お金や仕事がないことよりも、心を開ける家族や友達がいないって事なんだなぁってルイーサの姿を見ていて思いました。

 あるパターンにはまった生活はとっても楽なんだけど、何かイレギュラーな事が起きるからこそ人生は楽しいんだって事を忘れちゃっていると、限りなく退屈な生活になってしまいます。

 そんなことは自分にはムリだって決めているのは、実は自分自身なんです。自分で勝手に線を引いてしまって、その中だけで生きて行こうとするから、結局何もできなくなってしまいます。

 昨日までと違う一歩を踏み出せるかどうかが、人生を楽しいものに出来るか否かの分岐点なんだと思います。そう、その小さな一歩を、ルイーサは歩み始めたんですよね。

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