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『大奥 第6巻』 よしながふみ

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 将軍として
 女として
 人に望まれた事は
 何ひとつ
 できなかった・・・

 

 綱吉は将軍であるばかりに、世継ぎを生むことを運命づけられ、産めないのなら、次は誰にするのかを決めろと迫られてしまうのです。本人は、自分が死んでからみんなで勝手に決めればいいじゃないって思っているのですが、将軍に決めてもらいらいと家臣たちは言うのです。

 直系の子供がいない場合に備えて御三家があったわけですが、5代目でもう、御三家に頼らなければいけないという辺り、血筋だけで家を守ろうとするには限度があるということなのでしょうね。

 人の運命というのは、本当に不思議なものです。お金持ちになりたい、豪華な家に住みたい、天下を取りたい、と望む人は沢山います。でも、そんなことには興味がない人が天下人である将軍になってしまう。世の中はそんなもの?

 家業を継がせようと思っている社長さんから、日本の近くのあの国の首領様まで、後継ぎにどうしてそんなに固執するのでしょうね。その血筋だから優秀だと思いたいのか、はたまた他の人に渡すのが嫌だというだけなのか?

 そして6代将軍の家宣さんも数奇な運命の人でした。家督を継ぐことさえ無理だと思われていた人だし、本人もさほど欲のない人だったのに、何故か道が開けてしまったという運命の人だったのですね。

 けれど、それもまた悲しい運命だったような。

 1220冊目(今年98冊目)☆☆☆☆☆

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樽井さんの読書&電化よもやま日記

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コメント

こんばんは。
 読まれましたか。 
 綱吉が最後の最後で、本当に愛される人と結ばれるシーンではものすごく幸せが見えたのに、、ねぇ、ああいうものなのかと思うと現在の恋愛に集中しなきゃなんて思ったりもしたのですが、、、本筋ではないのでそれは割愛。
 この作品、いよいよ来月映画公開ですが、見にいってこようと思います。どうしてだか全然映画宣伝がはいらない「ノルウェイの森」とこの秋二大楽しみ映画なのです。

樽井さん☆おはようございます
> 現在の恋愛に集中しなきゃ・・・
それ、大事ですよ~!後で後悔しないようにね。

地位や名誉より、もっと大事なものがあるって事を忘れたくないですね。

歌舞伎の台詞に「家は末代、人は一世」というのがありますが、家という「函」を守るために、中にいる人間たちが歪んでしまう…というのは悲しいことですね。
「大奥」、来月映画が公開だそうで、ちょっと興味があります。

日月さん☆こんばんは
映画化されるほど注目されているのは嬉しいのですが、原作のイメージを大事にしたいので、わたしは映画はみないでおこうと思っています。

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