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映画 「武士の家計簿」

Photo 堺雅人主演ということで気になっていたこの作品、期待していたよりずっと面白い作品でした。

 加賀藩に仕えていた猪山家、父と息子が得る給料はそこそこのものでしたが、武家としての体面を守るために多額の借金があることが判明!

 これではいけないと、息子の直之さんが提案したのは、徹底した家計の見直しでした。

 使っていない家財道具はすべて売り払い、食事も質素なものに変え、つつましく生きることを選択した猪山家の暮らしぶりは、ただ貧しいのではなく、できる範囲で暮らしていこうという実に考え抜かれたものでした。

 世間に対する見栄を捨てきれない父、愛着のある着物を手放したくないと駄々をこねる母、そんな2人に、「猪山家をつぶすようなことがあってはなりませぬ。どんなことをしても家を存続させなければならないのです。」と言い続ける直之さんはとても立派でした。

 そして、奥方の駒さんのセリフにも泣かされました。「貧乏と思うと暗くなりますが、工夫だと思えば楽しゅうございます。」限りのある予算の中で、少しでも美味しいものを家族に食べさせようと努力するところは、これぞ内助の功ですね。

 おばばさま(直之の祖母)の存在も素敵でした。趣味は数学の問題を解くことってところが、数学が得意な猪山家を象徴していてかっこよかったなぁ!

 息子、直吉くんへ対しては、とても厳しく教育をした直之さんでした。成人した彼は父に反発し、家を出るのですが、最終的には父のおかげで今日の自分があるのだと分かったのです。

 日本人は、どうもお金に関しては余り考えたがらない人が多いのですが、猪山家のようにきちんとお金のことを考えるってことの大事さを再認識しました。

オフィシャルサイト: 「武士の家計簿
監督:森田芳光
脚本:柏田道夫
原作:磯田道史
キャスト:堺雅人、仲間由紀恵、松坂慶子、中村雅俊、草笛光子、西村雅彦、伊藤祐輝、嶋田久作、宮川一朗太、小木茂光、茂山千五郎

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コメント

Rokoさん、お久です。
コメントありがとうございました。
倹約大作戦でしたが、お駒の言葉「貧乏と思うと暗くなりますが、工夫だと思えば楽しゅうございます。」どおり、暗くならず、笑いあり、武士の武士たる心意気みたいなものも楽しゅうございましたねぇ。
しかし、なかなかいえない台詞ですよね。お駒、あっぱれ!
おばばさま、私もカッコいい~と思いました。

ryokoさん☆おはようございます
倹約大作戦、お駒さんのような気持ちがあってこそ成功したんですよね。
家族の気持ちが一つになるってことこそが大事なんだなって思いました。

 や。途中まで立ち読みしたんですが、なんかそこそこ面白そうでした。

 まあなんだ。「ものすごく珍しい古文書がみつかった→それをネタにした本が出た→それを読んだひとがおおもとの古文書をネタってドラマになるよなあと思った」ってことなのだろうと思うのですが、でもまあその流れはありだよなー。
 映画館で見るかどうかは微妙ですけど、絶対に面白い物語になることだけは間違いないと思うんです。妙にリアリティがあるっていうか、いつの時代もそういう線で世の中動いているんだろうなあ、みたいな感じ。

猫が好き♪さん☆こんばんは
すぐにDVD化されるだろうから、それからでも~(^^)v
原作も面白そうなので、近いうちに読もうと思っています。
「真実は小説より奇なり」って、楽しいですよね。

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