『キケン』 有川 浩
成南電気工科大学機械制御研究部、略称「機研」。3回生が幽霊部員ばかりなので、実質的に仕切っているのは2回生の上野さんと大神さん。この2人のバランスが絶妙なのね。
爆発物とオフロードバイクが好きで、とにかく話がうまい上野さん。怒るとメチャクチャ怖いけど、普段は温厚な大神さん。彼らのムチャクチャな指示に右往左往する1回生たち、こういう感じって懐かしいなぁって思っちゃいました。
部活って楽しかったもんなぁ!学校へは給食と部活の為に行っていたなんて友達が言ってたけど、わたしは明らかに部活の為に学校へ行ってました。だから、先輩のムチャ振りにあーだこーだ言いながら付いていく気持ちはよく分かります。
こういう青春を過ごした経験を持てるって、幸せだよなぁって思います。キケンな事って、実は楽しい事なんですから。安全だけ考えて毎日を過ごしていたって、何にも楽しくないよって、今時の失敗しないことばかり考えている、大人しい学生さんたちに大声で伝えたいです。
1288冊目(今年29冊目)☆☆☆☆☆
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» 「キケン」 有川 浩 [日々の書付]
成南大学電気工科大学機械制御研究部、通称【機研】。だが人々は彼らの所業に対し畏怖と慄きをこめてキケン=危険と呼んでいた。趣味は爆弾づくり(?)傍若無人で破天荒な部長・上野と、その迫力と威圧感で他を圧倒する「大魔神」大神、新入部員・元山と池谷は、無茶苦茶な先輩たちにふりまわされつつも、徐々にキケンの活動になじんでゆく。
学園祭での24時間体制模擬店バトルロイヤル、ありあまる好奇心と制作欲がエスカレートし、どんどん武装化してゆく部室…理系男子のフツーじゃない日常を描いた作品。
本当に理系男子って... [続きを読む]
こんばんは^^
いや~面白かったです!
私はいまどきの大人しい学生だったので^^;というかバイトばかりしていました。というか勝手にシフトに入れられていたと言うか・・・
まあ、女子大だったと言うのもありますが、男の友情ものって好きです^^
まさに青春小説でした^^
投稿: 苗坊 | 2011年3月27日 (日) 01:24
苗坊さん☆おはようございます
バイトだっていろんなことがあったでしょ、それもまた楽しい思い出じゃありませんか?
後になってみると、バカバカしかったことこそ楽しかったなぁって思えるんですよね。
でも、それを思い出だけにしてたら、もったいない!
大人になってからでも、バカバカしいことをたくさんしちゃいましょうよ!
投稿: Roko(苗坊さんへ) | 2011年3月27日 (日) 10:02
Rokoさん、コメントありがございました(*´∀`)ノ
別の短編で知ったのですが、有川さんの旦那さんはどうやら理系らしく、大学の仲間との交流が続いているそうで、キケンも旦那さんと仲間たちの大学生活からインスピレーションを得たのかなあ、などと勝手にまた妄想を広げています。
学園祭では、儲けを打ち上げに使おうと思っていたら、酔っ払って調子にのった先輩によって最終日は売上がほとんどなかった…という思い出があります。先輩の無茶にふりまわされつつも、楽しかった時を思い出しました。(^^)
投稿: 日月 | 2011年3月30日 (水) 18:27
日月さん☆こんばんは
アタタ~って話ほど、後になって楽しいんですよねぇ(#^.^#)
今でも時々ムチャしちゃうわたしですから、上野さんみたいな先輩がいたら、間違いなくついていっちゃいますねぇ!
投稿: Roko(日月さんへ) | 2011年3月30日 (水) 21:29