『そういうものだろ、仕事っていうのは』 大崎善生ほか
仕事って何なのでしょうね?お金の為に仕方なくやっているもの?それとも好きな事だから続いているっていうもの?どうしてその仕事に就いたの?イヤだイヤだって言いながら辞めないのは何故?仕事以外にすることはないの?
この本に収められている物語には、仕事にまつわる様々なことが語られていくのですが、どれも「そうだよね」って、うなづきたくなるようなものばかりなのです。
・ホームにて、蕎麦(重松清)
・あの日。この日。そして。(野中柊)
・ハート・オブ・ゴールド(石田衣良)
・バルセロナの窓(大崎善生)
・きみがつらいのは、まだあきらめていないから(盛田隆二)
・職場の作法(津村記久子)
最近、大学生の就活の話題をTVやネットでみる機会が多いのですが、余りにも画一的なのにビックリしています。みんな大会社ばかり狙っていて、みんな同じようなことばかり言っていて、その親は「無理して嫌なところに入らなくていいのよ」って言ってて、どうにも気持ち悪くてしょうがないのです。
就職氷河期なんていうけど、内定率80%っていうことは、内定していないのは20%だけってことでしょ。就職できる人の方が圧倒的に多いんですよね。こんなことを言ったら怒られるかもしれないけど、就職できない人って何かが足りないんじゃないですか?
資格だなんだいうけれど、それより大事なのは人間性。素直に人の話を聞けるのか?ちゃんとあいさつできるのか?自分の意見をきちんと言えるのか?感謝の気持ちを持っているのか?これだけは自慢できるというものがあるのか?
この本の中には、そういう事に関するヒントがたくさんつまっていました。仕事って何なんだろうって思う方は、是非読んでみてください。
1286冊目(今年27冊目)☆☆☆☆☆
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