『ジョニー・B・グッジョブ』 浜田 淳
この本を開いた時にまずびっくりしたのは、音楽関係の仕事ってこんなに色々あるんだってことです。
ミュージシャン、楽器メンテナンス、CDショップ、なんて分かりやすいものだけでなく、レーベル管理会社、プロモーター、版権マネージメント、イベント企画、etc..
いずれの仕事にしても、お金のためだけにやるのは無理なんだなぁってことを強く感じました。やっぱり音楽が好きだから、音楽に関わることが好きだから、そういう気持ちを持ち続けることができる人だけがこういう仕事を続けられるのですね。
音楽業界は、昔とは全く違う状態になっているんですね。かつて業界を牛耳っていた大レコード会社が力をなくしてしまった今、これまでの経験値だけではやっていけないことが余りにも多過ぎます。
自分でCDを作ることが簡単になった今、そういう大手資本をアテにしないで音楽活動をしている人が増えているのは、ある意味喜ぶべき状態です。とにかく自分の裁量でやっていく事ができるって素晴らしいじゃないですか?もちろん、そういう才能もあればって条件付きですけど。
最近流行ってきた自炊(自分で雑誌、書物などを電子化すること)が、音楽の分野でも形を変えて広まっていくのかなぁと思うのでした。
この本は 書評サイト 「本が好き!」 より提供して頂きました。どうもありがとうございました。
1292冊目(今年33冊目)☆☆☆☆☆
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