映画 「わたしを離さないで」
原作の感想は → こちら
田舎ののんびりとした風景と、いかにもイギリス風の寄宿舎で暮らす大勢の子供たち。仲良く遊んでいたり、イタズラをしたり、普通の学校のように見えるけど、どこか違っているヘールシャムの子供たち。
この学校の校長先生を演じていたのがシャーロット・ランプリングだということに驚いてしまいました。彼女の雰囲気が、この映画にぴったりなんです。
原作を知っていたから、物語がどんな展開になるのかを知っているのにドキドキしてしまったのは何故なのでしょう?小説では示されていなかった視覚的な表現にビックリしてしまったせいなのでしょうか。
これはフィクションだからとは言い切れない思いが胸を痛くするのかもしれません。世界の何処かで、こんなことが実際にあるかもしれないという思いが脳裏をよぎります。
悲しい物語だけど、心に残る、素晴らしい作品でした。
キャスト:キャリー・マリガン、アンドリュー・ガーフィールド、キーラ・ナイトレイ、シャーロット・ランプリング、サリー・ホーキンス、ナタリー・リシャール、アンドレア・ライズボロー、ドムナル・グリーソン
監督:マーク・ロマネク
製作総指揮:アレックス・ガーランド、カズオ・イシグロ、テッサ・ロス
製作:アンドリュー・マクドナルド、アロン・ライヒ
原作:カズオ・イシグロ
脚本:アレックス・ガーランド
撮影:アダム・キンメル
音楽:レイチェル・ポートマン
美術:マーク・ディグビー
編集:バーニー・ピリング
原題:Never Let Me Go
2010年イギリス・アメリカ合作映画
配給:20世紀フォックス映画
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