『アート・オブ・コミュニティ』 ジョノ・ベーコン
「貢献したい気持ち」を繋げて成果を導くには
オライリージャパン
あなたが恐れるべきは、賛同しない人ではなく、賛同しないで、なおかつ臆病さからあなたに知らせようとしない人である。
- ナポレオン・ボナパルト -
2人以上の人が集まって何かをしようとするとき、コミュニケーションはとても重要なものです。リーダーが指示する方向なのか?あるいはグループ内で自然発生する方向なのか?いずれにしても、グループ全員の相互理解が必要です。
自分たちが向かう方向性に対して疑問を持つこと、議論すること、異議を唱えることは正しいコミュニケーションのあり方です。問題なのは対話がないことです。
不満を持ったまま、指示に従っているようなフリをする。これは日本人が得意なパターンです。ホンネでは反対だけど、タテマエは賛成という矛盾した状態は、トラブルの温床となります。理屈では理解できても感情的に理解できないという状態は、実に危険です。
何故ホンネとタテマエが発生するのかと考えてみると、そこには必ず「不信感」が存在します。こんなことを言ったら評価が下がるのではないか?イヤな奴だと思われるのではないか?そんな気持ちがホンネを言わせなくしてしまうのです。
信用こそがすべて
この人はウソをつかない。この人の主張は揺らがない。そう信じられる相手になら心を開くことができます。
自分自身になる
リーダーだからと言って、理想的な人を演じる必要はないのです。一本筋が通った、ホンネの自分で生きていくこと。それこそが信用を得る唯一の方法なのだと思います。
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