『ネットじゃできない情報収集術』 漆原 直行
どんなことでもインターネットで調べれば分かるって思っている人が増えているのだそうです。確かにかなりの所までは分かりますけどね、それがすべてじゃないってことを知らないって、怖いことです。
インターネットで見つけることができるのは、過去のデータであり、誰かのフィルターを通したデータであり、つまり何らかの偏りを持ったデータです。それを丸ごと信じてしまったらマズイでしょ!
美術の教科書で見ていた絵画をそのまま「ああ、そうなのね」って思っているだけじゃ何の感動もないけれど、展覧会へ行って実際にその絵を見てみて初めて「そうだったんだ!」と感じることこそが大事なように、自分の体験こそが真の情報なのにね。
街に出ないと感性や思考力が鈍っていく(本文より)
「机上の空論」ってよくあるじゃないですか、プランの段階では完璧だと思ってたのに、実際にやってみると全然ダメってこと。
通販カタログで素敵な服を見つけて、すぐ注文して、それが届いてみたら、全然似合わない!みたいなことって良くあるんですよ (^_^;)
想像することも大事だけど、体験することはもっと大事、体験してからさらに考えることが一番大事!
ネットのグルメサイトを見て「あそこがおいしいって書いてあった」なんて情報を集めても、それはタダの参考でしかないんだから。所詮それは誰かさんの感想でしかないわけでしょ!
これは!と思ったら一口食べて「マズイ!」のか「ウマイ!」のかを体感することこそが大事だと思うんだけどなぁ!
1332冊目(今年73冊目)☆☆☆☆
« 『聖☆おにいさん 7』 中村光 | トップページ | 『本についての、僕の本』 片岡義男 »
「日本の作家 あ行」カテゴリの記事
- 『山椒魚 しびれ池のカモ』 井伏鱒二 25-32-3428(2025.02.05)
- 『幻肢痛日記』 青木彬 25-31-3427(2025.02.04)
- 『楽園の楽園』 伊坂幸太郎 25-24-3420(2025.01.28)
- 『みらいめがね 3』 荻上チキ 25-23-3419(2025.01.27)
コメント