映画 「グレン・グールド 天才ピアニストの愛と孤独」
クラシックの天才の逸話は数限りなく聞いてきましたけど、だいたいがモーツァルトやワーグナーのような昔の人の話で、現代の人だとマリア・カラスくらいかなぁ?
ピアニストとしてのグレンは、圧倒的な技術と表現力を持った天才なんですけど、とにかく変わった人なんですよね。
夏でもロングコートを着て、ピアノを弾く時以外は常に手袋をして、ピアノ用の特注の椅子を常に持ち歩き、いつも音楽の事しか考えていない。
でも、カッコいいんですよ!型にはまらない自由なスタイルが受けたんでしょうね。彼の人気は非常に高く、アイドル的扱いを受けていたようです。
バーンスタインと一緒に演奏することになった時に、2人の意見がどうしても合わなかったんだそうです。普通だったら指揮者の意見の方が最終的には通るものなのですが、グレンは最後まで主張を曲げなかったのだそうです。
コンサートの前に聴衆に向かってバーンスタインが事の顛末を説明し、それが録音として残っているんです。あのバーンスタインが折れたって、凄すぎませんか?
クラシックも解釈を変えるとこんなに新鮮なものになるんだってことに、気付かされました。彼の演奏はレコードとしてたくさん残っているので、これから色々聞いてみようと思います。
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★★★★★“崇高なる天才の内に秘めた人間臭さに注目”僕が“好きな音楽は?”と訊かれたら、ロックやポップ、テクノ、クラッシク、アニソン、ジャズといった答えではなく、きっと“グレン・グールド” と答える自信満々です。 僕にとってそれほどまでにアイドルである彼をスクリーンで観ることができるなんて、それだけでとても嬉しいことです。 ここから先は映画の感想というより、グールドに対する自分の思いを書いていくことになるかもしれません。 僕がクラッシク音楽を聴きはじめ、最初に興味を持ったのがグレン・グールドでした。... [続きを読む]
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