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『パスタでたどるイタリア史』 池上 俊一

 かつてはスパゲティとマカロニしかなかったのに、パスタっていう呼び方が普通になったのはいつ頃からなんでしょうね?材料は同じでも太さが違ったり、形が違ったり、ホントにバリエーション豊かですよね。

 イタリア人は1人あたり30kgの乾燥パスタを消費するのだそうです。自家製のパスタを作る方も多いので、実質的にはどれだけのパスタを食べているやら?

 今やイタリア=パスタみたいな感じになってますけど、パスタがイタリアの国民食となったのはさほど昔の事ではないようなんです。支配者階級は基本が肉食で、貧しい小作人たちが食べるパスタに対する評価が低かったんだそうです。

 そしてもう一つ意外だったのが、アメリカ大陸に渡ったイタリア系の人たちのことです。彼らは当然パスタを主とした食事をしていたわけですが、彼らのような下等な(失礼な話です)人間が食するものなど取るに足らないというと言われてたんですって!

 そうそう、以前イタリアへ行った時に感じたんですけど、イタリア男性の食事へ対する熱意ってのは凄いものがありますね。レストランでメニューを選ぶ彼らの真剣なこと!ドルチェだって見本をしっかり吟味して、「あれとこれと両方食べたいから、半分ずつくれる?」なんて聞いてるし。お店側も「いいですよ」って両方もってくるし。こういうところは真似したいもんです!

 "Amore, Cantare, Mangiare!" で行きましょう!

 今年(第58回)の「青少年読書感想文全国コンクール課題図書」高等学校部門に選ばれたこの本、学生さんだけに読ませていたらもったいない!特にイタ飯好きな方必読の本です!

1413冊目(今年54冊目)☆☆☆☆☆

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コメント

イタリア人のパスタに対する思いは尋常ではないですね(いい意味で)
戦争中、砂漠でパスタ茹でようとしたり、東日本大震災の救援物資の中にもしっかりパスタがあったそうです。
震災直後、なかなかお湯が沸かせない状態では、ちょっと使いづらいパスタですが(^^;)、れでも自分たちの大切な好きな食材を贈ろう!と思ってくれるイタリア人てステキです。

この本、私も読んでみたくなりました。(^O^)

日月さん☆こんばんは
この本はパスタのように、なかなか読みごたえのある本でした。
へぇ、そうだったんだ~ってことをたくさん知ることができて、思わずお勧めしたくなる本です。
読んだら感想を聞かせてくださいね!

パスタっていうよび方が一般的になったのって「イタメシ」ブームのころからではないでしょうか?
初めてイタリアに行ったとき(=初めて海外に行ったとき)、ペンネもズッキーニもティラミスも知らなくて、一緒に行った方々に教えていただき、やっと注文できました。(1987年のことです)

あれから25年。イタメシブームがあって、どこでもティラミスやカプレーゼなど食べられるようになりましたね。

このジュニア新書恐るべし!素晴らしい内容ですね。

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