『新聞・テレビはなぜ平気で「ウソ」をつくのか』 上杉 隆
これまで存在しなかった新興勢力が出現したとき、本来ならば相手を研究し、分析して、対峙もしくは協力する。その力が侮れないとなれば、取り込みにかかる。世界のメディアはそうやって成長してきた。(本文より)
ネットの記事はウソばかりと、既存のメディアの人たちは良く言いますが、どうしてそう言い切れるんでしょうか?新しいメディアに自分たちの領域を侵されるのが怖いからそう言ってるのか?何にも知らないからそう言ってるのか?どちらにしても建設的な意見でない事だけは確かです。
最近、東電が値上するという方針を打ち出しましたね。それに対していろんな所から反論が出ています。でも、マスコミの取上げ方はなんだかユルくて、スポンサーとしての東電に遠慮しているのがミエミエです。
昨年の3月11日当時社長だった清水氏は、何もしないまま体調不良で社長を辞任し、療養でもしてるのかと思ったら、富士石油の社外取締役になるそうで、要するに天下りですね。こういう問題を掘り下げるのはお嫌いですか?マスコミさん!
テレビで見たから、新聞で読んだから、という信用でモノが売れていくのは間違いない事実です。「CMにお金を出してくれるスポンサーさまの為なら、黙っていましょう」なんて思ってたら大間違いです。実際にお金を出しているのは一般の人たちなんですから。
Amazonの書評を見てみると、この本に対して好意的な人と、そうでない人とに、意見が真っ2つに分かれています。それって、いいことだと思います。全員が同じ意見って方が怖いですからね。
ここに書かれているのが本当か嘘かみたいなことを言っている人もいますけど、それは大した問題じゃないですよ。
マスコミが流す情報を鵜呑みにしちゃダメだよってことを、いつも意識することこそが大事だと思うんですけど!
1407冊目(今年48冊目)☆☆☆☆
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