映画 「きっとここが帰る場所」
このポスターを初めて見たとき、「絶対に観る!」と思ったのです。理由はよく分からないのだけれど、何か感じるものがあったのです。
そして、観ました。正解でした!
主人公はアイルランドのダブリンに住んでいるシャイアンという男です。彼はロック・ミュージシャンとして成功したのに、ある時から活動を止めてしまったのです。
ある日、彼の父が危篤であるという知らせを受け、故郷であるニューヨークへ旅立つところから物語が始まります。
シャイアンは、知らない人からは、「化粧したヘンな恰好をしたおっさん」だと思われています。知っている人からは「過去のスター」だと思われています。どちらにしても、物静かな彼のことを本当に理解しているのは30年連れ添った奥さんのジェーンだけらしいのです。
いつも黒い服を着てふさぎ込んだ感じのシャイアンと、化粧っ気が全くなくて元気そのもののジェーン、見た目は正反対だけど2人の間に愛があるのがとってもよくわかるところがステキ!
黒ずくめで、キュアーのロバート・スミスのようなシャイアンのルックスは、映画の最初のころはカッコ悪く見えていたんだけど、途中からは、とても愛おしく見えてきました。
とぼけたフリをしているけれど実は頭の回転が良くて、ちょっと意地悪で、でもいい人で、シャイアンは愛するべき人だったのです。
この映画の音楽を担当しているのはデビット・バーンとウィル・オールダム。デビッドは本人の役で映画の中にも登場しています。
この映画の中には、わたしの好きなものがたくさん、たくさん詰まっていました。
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