『僕は君たちに武器を配りたい』 瀧本哲史
コモディティ化とは〈市場に出回っている商品が、個性を失ってしまい、消費者にとってみればどのメーカーのどの商品を買っても大差がない状態〉のことをいう。これはなにも商品だけの話じゃない。人材評価においても同じだ。コモディティ化を避けるためには、ほかの人には代えられない、唯一の人物「スペシャリティ」になることだ。(本文より)
他の人との差をつけるために勉強しなければ!というのが世の中では当たり前になっています。その考え方自体は正しいものだと思うのですが、どのような勉強をするのか?という点については、もう一度考え直さなければいけない時期に来ているようです。
「英語・IT・会計」は人に使われるための、「奴隷の学問」
この言葉に、ゾクっとしました!
こういう勉強は会社勤めをする為に便利なスキルなのであって、これができるからビジネス能力があるって訳じゃないんですよ。そこを勘違いしちゃいけないです。
ある仕事をするためには、どんな技術が必要なのか?が理解できていれば、すべてを自分でやる必要はありません。それが得意な人にやってもらえばいいんです。
大事なのはアイデアを生み出す力です。それなしには、何も始まりません!
「リベラル・アーツ」は人類の歴史や、哲学、芸術、文化、自然科学全体について勉強する。言わば、生きていく上での教訓を学ぶ、「自由人の学問」。
スキルがないことよりも、教養がないことの方が、人間としての深みや質に、大きく影響していると感じています。
「スペシャリティ」の本質とは、この教養の部分なのだと思います。学校のテストでいくらいい点を取れても、どんな資格を持っていても、教養(リベラル・アーツ)がない人には魅力がないものです。
教養を磨く、センスを磨く、心を磨く、一朝一夕には変わることができない部分だからこそ、日々の積み重ねの差は大きいのでしょう。
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