シネマ歌舞伎 「籠釣瓶花街 酔醒」
「籠釣瓶花街 酔醒(かごつるべさとのえいざめ)」は、吉原で実際に起きた事件を元に書かれ、1888年に初演されたのだそうです。
☆ストーリー☆
上州佐野の絹商人、佐野次郎左衛門と下男の治六は、江戸で商いをした帰りに吉原へやってきます。念願の花魁道中を見て、これで土産話もできたと大興奮!
さぁ帰ろうとしたところへ、吉原一の花魁”八ツ橋”の道中と遭遇し、この世のものとは思えないほど美しい八ツ橋に次郎左衛門は魂を奪われてしまいます。
八つ橋を演じる玉三郎の美しさは、ホントに素晴らしいです。一目で魂を抜かれてしまった次郎左衛門さんの気持ちが良く分かります。
八つ橋の情夫、繁山栄之丞(片岡仁左衛門)の色男ぶりもいいですねぇ。着物を着換えるシーンがあるのですが、ササッと帯を締めるところがカッコいい!
とはいえ、何といっても素晴らしいのは、次郎羽左衛門を演じる中村勘三郎さんと下男の治六を演じる中村勘九郎さんの親子コンビです。見事に心根の優しい田舎の商人を演じていました。こんないい人たちを騙しちゃいけないよねという気持ちになりました。
シネマ歌舞伎シリーズは気軽に見に行けるので、歌舞伎未体験の方、是非ご覧くださいませ。
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