『アイデアは才能では生まれない』 美崎 栄一郎
何かの仕事を頼むとき、「それが得意だから(だろうから)」やってください。と依頼されることが多いと思いがちですが、そうでない場合というのも実は多いのですよね。
その分野のスペシャリストに頼むという考え方は、確かに確実で失敗は少ないでしょう。そのかわり、斬新なアイデアは生まれにくいのではないでしょうか。これはこういうものであるという固定概念に縛られてしまっていることが、世の中には本当にたくさんあるのですから。
たとえば、美崎さんが企画に携わっていらしたファンデーションという商品、ご自身が使ったことないし、それまで興味を持ったことなどなかったはずです。けれどもそれを何とかしなければならない立場になったときに、ただお手上げだったり、以前からその仕事に携わっている方に頼りっきりというわけにはいきません。
そこで必要なのはアイデアなのです。といっても、今までなかった斬新なアイデアをひねり出せというわけではありません。すでにある財産をいかに上手く使いこなすか?というところがポイントなのですね。
自分にファッションセンスが足りないと思えば、センスのいい人の目を借りればいい、それに自分が得意な分野(たとえば数字を扱う事)を組み合わせていけば、これまでにない視点が見つかります。
何でも自分一人でやろうと思わず、人様の才能を少しずつ拝借することで新しいものが出来上がっていくということを、この本では様々な事例を挙げて紹介しています。
さすが美崎さん、という感じの本でした。
1449冊目(今年90冊目)☆☆☆☆☆
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