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『奇妙な情熱にかられて ミニチュア、境界線、贋物、蒐集』 春日武彦

奇妙な情熱にかられて ミニチュア、境界線、贋物、蒐集

春日武彦(かすが たけひこ)

集英社新書

 高額なものや珍しいものを集めるコレクター(蒐集家)は、決して珍しい人種ではありません。電車好きの鉄ちゃん、車好き、メカ好き、スポーツウェアや靴のコレクター、なんていうのは男性が圧倒的に多いです。

 

 女性の場合は、同じメーカーのバッグや靴ばかり買う人、スターの追っかけ、新しいスイーツがあると聞けばすぐに駆けつける人、ダイエットマニア、健康オタク、美容マニア。あるモノに固執してお金をつぎ込むという意味では、負けてはいません。

 

 何故そんな情熱が湧いてくるのか?という質問に対して、まず返ってくるであろう答えは「それが好きだから」なのだけれど、「じゃあ、何故それが好きなの?」と聞かれたら、案外答えにつまるのではないでしょうか。

 

 この本の中で、春日先生はそんな心理を解き明かしていくのですが、文章を読み進むにつれ、自分の頭の中が正常なのか、そうでないのかの境界線があやふやに思えてきます。

 

 最初は「ちょっと好き」だったことが、「それが生きがい」とか「それなしでは生きていけない」まで進行したとき、他人には理解できない深みにはまった自分がいるわけですから。

 

 とはいっても、「毎日がつまらない病」にはまっているよりは、楽しい何かを持っているオタクの方がずっと幸せだと思うわたしです。

 

1450冊目(今年91冊目)☆☆☆☆

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