映画 「のぼうの城」
原作が面白かっただけに、この映画は首を長ーくして待っておりました。
当初の計画では昨年公開だったのですが、水責めのシーンが昨年の震災後の津波をイメージさせてはいけないということで、公開が遅れていたのです。
豊臣秀吉は天下統一を目指し、関東へと群を進めていました。東の雄・北条家を圧倒的な兵力で攻め、すべてを手中に収めようとした中に、武州(現在の埼玉県行田市)・忍城(おしじょう)と呼ばれる小さなお城がありました。
この城には、領民からさえも“のぼう様”と呼ばれてしまう、成田長親という城代がおりました。石田三成は2万の軍勢で目前に迫り、開城を迫ったのですが、長親はたった500の兵で戦うと宣言したのです。
野村萬斎の”のぼう様”は実に見事でした。普段は遊んでばっかりいて、頭も悪そうな人なんだけど、何故かみんなから愛される人なんですよね。
そして、何といっても見事だったのは舟の上での舞です。本当に水の上に浮かべた舟の上で踊ったというのにはビックリしました。この振り付けも萬斎さん自身です。
ストーリーとは関係ないんですけど、市村正親さん演じる秀吉がお風呂に入るシーンがあったのですが、テルマエロマエのカエサルもお風呂に入ってましたよね。市村さん、同じようなシーンやってるなと思って、ちょっと笑えました。
現在、彼らが必死に守り抜いた忍城はなくなってしまい、片や石田三成が作らせた堤の一部は石田堤として残っているというあたりに、歴史の不思議さを感じました。
とっても面白かったので、みなさん是非見てくださいね!
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映画「のぼうの城」★★★☆
野村萬斎、榮倉奈々、成宮寛貴、
山口智充、上地雄輔、山田孝之、
平岳大、市村正親、佐藤浩市出演
犬童一心、樋口真嗣 監督、
145分、2012年11月2日より全国にて公開
日本,東宝、アスミック・エース
(原題/原作:のぼうの城)
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