『言語が違えば、世界も違って見えるわけ』 ガイ・ドイッチャー
中学生のとき、英語には男性名詞と女性名詞があるという事を知りました。その時には、不思議なものだなぁって思っただけでしたが、良く考えてみれば、どんな言語にも何らかのルールがあるのですよね。
この本の中で紹介されていた、位置関係を上下左右ではなく東西南北で表現する言語という存在も、「そういうのもあるのか!」と理解はできますが、実際に使うとなったらきっと大変でしょうね。
なんて思っていたら、そうだ、京都でもそういう言い方するなぁって思い出しました。南北であれば「上る」「下る」、東西なら「入る」って言いますよね!これは他所から来た人には難しいけど、ずっとそこに住んでいる人にとっては便利なんだろうなぁ。
信号の色は国際的には「赤黄緑」だから、進めは「グリーンシグナル」だけど、日本語だと「青信号」と呼んでいます。実際の信号の色は「青~緑」とかなり幅が広いのですが、決して日本人に青と緑の区別がついていないわけではないってあたり、外国の人から見れば不思議なんでしょうね。
その土地や、その民族が言葉を変えていくのか?それとも、言葉が感性を変えていくのか?普段何気なく使っている言葉が、自分の思考に影響を及ぼしているというのは間違いないのでしょうね。
この本は 書評サイト 「本が好き!」 より提供して頂きました。どうもありがとうございました。
1472冊目(今年113冊目)☆☆☆☆☆
« 『日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか』 竹田 恒泰 | トップページ | 『パリの本屋さん』 ジュウドゥポゥム »
「海外 その他」カテゴリの記事
- 『台湾の少年 4 民主化の時代へ』 游珮芸、周見信 24-339-3365(2024.11.29)
- 『台湾の少年 3 戒厳令下の編集者』 游珮芸、周見信 24-331-3357(2024.11.21)
- 『台湾の少年 2 収容所島の十年』 游珮芸、周見信 24-323-3349 (2024.11.13)
- 『台湾の少年 1 統治時代生まれ』 游珮芸、周見信 24-316-3342(2024.11.06)
- 『パトリックと本を読む』 ミシェル・クオ 24-267-3293(2024.09.18)
「ことば・コミュニケーション」カテゴリの記事
- 『遺体と火葬のほんとうの話』 佐藤信顕 24-273-3299 (2024.09.24)
- 『英語多読』 繁村一義、酒井邦秀 24-173(2024.06.17)
- 『句点。に気をつけろ』 尹雄大 24-100(2024.04.05)
- 『言語の本質』 今井むつみ 秋田喜美 24-47(2024.02.17)
- 『推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない』 三宅香帆 361(2023.12.28)
「本が好き!」カテゴリの記事
- 『味わい、愉しむ きほんの日本語』 齋藤孝 101(2023.04.12)
- 『ミッドナイト・ライブラリー』 マット・ヘイグ(2022.03.08)
- 『アルケミスト』 パウロ・コエーリョ(2021.11.16)
- 『死神の日曜日』 伊東良(2020.09.14)
- 『わたしはフリーダ・カーロ 絵でたどるその人生』 マリア・ヘッセ(2020.08.14)
« 『日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか』 竹田 恒泰 | トップページ | 『パリの本屋さん』 ジュウドゥポゥム »
コメント