『エロイカより愛をこめて 23』 青池 保子
エロイカと名乗る美術品泥棒のお話で、最初の頃は割と真面目に泥棒してたんですけどね。その調査に現れたエーベルバッハ少佐が登場して以来、どうも違う方向へ進んでしまい、それが面白くて35年も続いているんです。
盗賊エロイカの首謀、伯爵(左上の人)のモデルは何とロバート・プラント(あくまでも見た目だけですけど)なんです。伯爵の部下のボーナムくん、会計係のジェイムズくん、たまに登場するジョン・ポールくん。はい、Led Zeppelin が全員登場なわけです。
最初は敵役だったエーベルバッハ少佐(右上の黒髪の人)の人気が沸騰してしまい、ドイツにあるエーベルバッハという町のガイドブックにまで登場してしまっているのです。
それと、この作品が変わっているのは、少女マンガ誌に連載しているにも関わらず、登場するのは男ばかり!それもKGBとかNATO、諜報員、マフィア・・・ だけど、可笑しい (*^_^*)
もう一つ、この作品の面白さは、お城などの建物や、戦車、武器などが実に緻密に描かれているところなんです。青池さん本人は、そういうのは得意じゃないのだけれど、建物専門、車専門といったアシスタントさんがいるのだそうです。
冷戦が終わってずいぶん経つから、そろそろネタ切れかなと思ったら、まだまだネタは尽きないんですね。まだまだ続いていきそうで嬉しいわぁ!
1487冊目(今年12冊目)☆☆☆☆☆
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