『記憶する技術』 伊藤 真
覚えたいと思っていても、なかなか覚えられないことがあります。自分はこんなに頑張っていても覚えられないのに、どうしてあの人は覚えられるのだろうと思う事もあります。その差とは何なんでしょう?
記憶力に差があるのではないのだ。記憶する対象に差があるだけの話である。(本文より)
ポケモンの怪獣なら全部言えるよという子がいたり、サカナ君のように魚の名前なら何でも知っているという人がいます。そういう人に「どうやって覚えるの?」と聞いたら、帰ってくる答えは決まっています。
「だって、好きなんだもん!」
ですよね。自分が興味ある事なら、いくらでも覚えられます。それが大変だなんて決して思いません。むしろ、こんなに覚えることがあって幸せ!です。
ということは、何かを覚えようとするなら、自分が興味ある方向へ関連付けることが大事ですよね。でも、面白いポイントが見つからないということがネックになっているんじゃないでしょうか。
じゃぁ、どうすればいいか?わたしが思うに、それが得意な人に聞いてみるのが一番なのだと思います。得意な人に、それのどこが面白いのかを聞いてみると、ヒントが見つかるんじゃないかなぁ?
記憶に関するもう一つの大事なファクターは、人間の脳の特性です。勉強しても、20分後には42%忘れ、1時間後には56%忘れ、1日後には73%も忘れてしまうというのです。
という事は、一度勉強した後、1時間以内に復習すれば半分くらいは忘れずに済みます。ところが、明日にしようと先延ばしにしてしまうと、それだけ忘れてしまう量が増えるわけです。予習復習が大事というのは、こういう事だったんですね。
当たり前だけど、今までやっていなかったこと、それを地道にやることが記憶力を伸ばす秘訣なのだということが、よく分かりました。
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