『これから世界で起こること』 中原 圭介
ヨーロッパ経済が、日本の「失われた10年」と同じ道を辿りそうだという予測はとてもショッキングなのですが、それよりも身近な怖さとして感じたのはコレです。
若いころからあまり消費せず、コツコツお金をため続けてきた人ほど、いざ大きな買い物をしたり、自分への投資のために大きなお金を使おうと思ったときに、選択や判断を誤って大失敗をすることも考えられます。仕事で成功するためには経験が必要ですが、お金を使う事にも経験がものをいうのです。(本文より)
どんなことであれ、始めてやることが上手くできる可能性は低いから、小さな規模での練習がとても大事なことなのは確かです。お金を使うという事にも経験が必要で、自分のお金をどれだけ有効に使えているかを日々考え、体験することが大事です。
日本では、お金に対して考えないようにしている人が本当に多いです。お金は汚いっていう考えに捕らわれてしまっている人がどうしてこんなにたくさんいるのでしょう?
お金に罪はないんです。お金を使う人の考え方が問題なのです。
資本主義の世界で生きている限りお金とは離れられないのです。だったら、少しでも仲良しになった方がいいはずです。お金を友達と考えたら、幸せになってくれるように、働きやすくなるようにって考えられるんじゃないかしら?
これからの世の中って、ちゃんと考える人とそうじゃない人で、生きやすさが変わってくるのではないかしら。そんなことを考えさせてくれる一冊でした。
1499冊目(今年24冊目)☆☆☆☆
« 『「成功」のトリセツ』 水野 俊哉 | トップページ | 『日本のリアル』 養老孟司 »
「ビジネス・経済」カテゴリの記事
- 『異次元緩和の罪と罰』 山本謙三 24-349-3375(2024.12.09)
- 『87歳、現役トレーダー シゲルさん』 藤本茂 24-302-3328(2024.10.23)
- 『アフリカで、バッグの会社はじめました』 江口絵理 24-164(2024.06.08)
- 『日本の死角』 現代ビジネス 編 24-16(2024.01.17)
- 『にっぽん町工場遺産』 小林泰彦 356(2023.12.23)
「日本の作家 な行」カテゴリの記事
- 『二十四五』 乗代雄介 25-12-3408(2025.01.14)
- 『Buying Some Gloves(手袋を買いに)』 新美南吉 マイケル・ブレーズ 訳 24-355-3381(2024.12.15)
- 『朝読みのライスおばさん』 長江優子 みずうちさとみ 24-336-3362(2024.11.26)
- 『小さな出版社のつづけ方』 永江朗 24-284-3310(2024.10.05)
- 『小さな出版社のつくり方』 永江朗 24-271-3297(2024.09.22)
コメント