『あと少し、もう少し』 瀬尾まいこ
主人公が通う中学校に陸上部はあるけれど部員が少ないのです。駅伝の大会に出るためには、陸上部以外の何人かに手伝ってもらう必要があって、部長がメンバーを集めてきました。
最初はなんだかんだ文句を言って断っていたメンバーも、いざ走り出してみると、その楽しさにハマっていきます。
外から見ると、弱虫だったり、ヤンキーだったり、優等生だったりする彼らだけど、中身はみんな純真な中学生だから、心の中にいろんなものを抱えているんです。
それをどうしていいか分からなくて、ジタバタしてしまうのが男子中学生なんだなって思えてきました。
駅伝を通じて心を通わせた6人の心の成長がとても素敵で、瀬尾さんの優しさを目いっぱい感じました。
1人だったらできない事が6人だからこそ実現できる駅伝って、いいわねぇ!
1506冊目(今年31冊目)☆☆☆☆☆
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中学校最後の駅伝だから、絶対に負けられない。襷を繋いで、ゴールまであと少し! 走るのは好きか ... [続きを読む]
こんばんは^^
素敵な作品でしたね~
一人じゃダメでも6人なら成しえることがあるんですよね。
先生もいい味出してました^^
少年それぞれの悩みや葛藤もがんばれーと思って読んでいました^^
瀬尾さんらしい良い読後感を得られる作品でした。
投稿: 苗坊 | 2013年4月29日 (月) 21:41
苗坊さん☆こんばんは
そう、6人いたからできたのよね!
強がって見せていても、中身はみんな中学生なんだもの、いろんな悩みがあるのよね。
こういう作品、大好きでーす!
投稿: Roko(苗坊さんへ) | 2013年5月 1日 (水) 00:06