『思い違いの法則: じぶんの脳にだまされない20の法則』 レイ・ハーバート
どうして自分はこんなことをやっているのだろう?と疑問が湧くことがよくあります。他人の行動を見ていても、どうしてわざわざ面倒くさい方向からアプローチするんだろうと感じることがよくあります。
自分がやっていることは、100%自分の脳が判断したことであるはずです。その時はそれで正しいと思って始めたのに、後になってみると「どうしてあんなことしたんだろう?」ということが、どうしてこんなに多いのでしょう!
ひとは無意識に同調しあっている
一緒にいる人が何かの動きをしたとき、同じことをしている自分がいます。話をしている相手が足を組み替えたら、自分も同じようにしていていることって、よくあります。
傍から見ていると、友達同士は似たような服装をしていることが多いし、雰囲気も似ていることが多いですね。無意識のうちに同調し合っているからこそ、こういうことって起きるのでしょう。
脳は絶対値より相対値を好む
たとえば貯金が100万円あったとして、それだけでは比較対象がないから特別な感情は発生しません。でも、同僚のAさんの貯金が50万円と聞いたら、そこには100万円対50万円という相対的比較が発生します。すると、自分の方が貯金額が多いという優越感を持ったりします。
でも、1000万円持っているBさんが登場すると、途端に立ち位置が変わります。わたしは100万円しか持っていないという評価に変わります。
絶対的な見方であれば100万円に変わりはないのだけれど、相対的に見ると自分の立場はコロコロ変わります。それに振り回されていると、自分の絶対的評価が揺らいでしまいます。だから、こういう比較を使って相手の気持ちを揺さぶるようなことをする人が多いのですね。
何をするにしても、自分はいつも考えて行動していると、大抵の人は信じていると思います。ところが実際には、自分の無意識の力が自分の行動を決めてしまっているということに愕然としてしまいます。
普段意識していない自分の中の偏ったイメージ、ステレオタイプ、常識という名の偏見、それを書き換えない限り、思い違いは数限りなく発生し、それに気付きもしないのかもしれないというリスクを抱え続けていくのは、とても怖い事なのだと強く感じました。
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